初めて喪中はがきを書く場合、文面の書き方について悩みますよね。
例えば、「遠慮」と「失礼」のどちらを使うかに関しては、多くの人が悩むようです。
又、喪中はがきは、どんなはがきで出すのかに関しても迷いどころかもしれませんね。
ここでは、喪中はがきにおける「遠慮」と「失礼」の使い方についてお話します。
更に、喪中はがきは、官製はがきで良いのかどうかについても触れていきます。
喪中はがきの文面で遠慮と失礼ってあるけどどう違う?意味は?
喪中はがきの文面の一言めには、2種類のうち、どちらかの文が書かれています。
そしてもう1つは、「喪中につき、新年のご挨拶を失礼させていただきます」というものです。
一見すると似たもののように感じますが、この2つはどう違うのでしょうか。
「遠慮」という言葉は、「自分の方から辞退する」という意味を持ちます。
そのため、「ご遠慮申し上げます」という場合、「新年のご挨拶を辞退致します」というニュアンスになります。
言い換えれば、「新年のご挨拶を、自分の方からやめる」という宣言ですね。
一方、「失礼」という言葉にも、「遠慮」と同じように「辞退する」という意味があります。
しかし、「遠慮」とは違うニュアンスが1つだけあるのです。
それは、「失礼」という言葉は、「へりくだりや、相手に対するお詫びの気持ちがある」という点です。
毎年新年の挨拶をしてくれている相手に対して、「こちらの都合で申し訳ありません」という気持ちが入っているのですね。
喪中はがきの文例でご遠慮や失礼を使う書き方は?
では、喪中はがきの文面は、「遠慮」と「失礼」、どちらが良いのでしょうか。
文法的に考えると、「遠慮」も「失礼」も、間違った使い方ではありません。
なので、どちらの表現を使っても、文法から考えれば正解です。
後は、「どんなニュアンスの表現を好むか」という、好みの問題かもしれません。
もし「相手に対するへりくだりを表現したい」と思ったら、「失礼」が適切です。
「失礼させていただきます」には、「こちらの事情で恐縮ですが…」という気持ちが伝わります。
「お互い、和やかなやり取りにしたい」という人は、「失礼」を使うそうです。
ちなみに、最近は「相手へのへりくだりを表現したい」という人が増えているようです。
それに伴って、市販の喪中はがきの文面も、「失礼」と書かれたものが多くなってきました。
ただ、「遠慮」でも、決して間違いではないので、「遠慮」で出してしまっても、気にする必要はありません。
「失礼」の場合は、「失礼させていただきます」という書き方で問題ありません。
喪中はがきって官製はがきで送れるの?特別なのがある?
本来であれば、喪中はがきにどんなはがきを使うかには、正式なルールはありません。
ところが、慶弔に関しては、しきたりや礼儀を重んじる人が多いですよね。
そのため、使うはがきに関しても、相手に不快感を与えないものを選ぶ必要があります。
喪中はがきは、官製はがき・私製はがきのどちらでも大丈夫です。
そのため、「官製はがきに手書きで」という書き方は、避けた方が良いとされています。
郵便局では、文章や自分の住所・氏名が入った喪中はがきの印刷の注文を受け付けています。
これらは官製はがきなので、切手を貼る手間が省けて便利ですよ。
ちなみに、喪中はがきはコンビニでは売っていないので、郵便局に注文する必要があります。
ただ、やはり多くの人は、「印刷された私製はがき」を好む傾向があるようですね。
昔から、喪中はがきは、「印刷された私製はがき」といいうイメージが定着しています。
そのため、官製はがきで出したことによって、相手が気分を害する可能性もあります。
もしその点が心配であれば、切手を貼る手間はありますが、印刷済みの私製はがきで出した方が良いでしょう。
まとめ
喪中はがきの「遠慮」「失礼」は、どちらも「辞退する」という意味を持ちます。
基本的に、どちらを使っても、文法上は間違いではありません。
でも、「失礼」の方が、「遠慮」よりも柔らかいニュアンスを表現することができます。
ちなみに、喪中はがきは、「官製はがきに手書き」という形は避けた方が良いでしょう。
私製はがき・官製はがきどちらでも良いので、郵便局に印刷をお願いしましょう。
ただ、喪中はがきは、「印刷された私製はがき」の方が好まれるようです。
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