各地の社寺で頂ける御朱印。期間限定のものもあり、全国のものを集めようとすると大変ですよね。
現地に知り合いがいれば、代わりに依頼出来そうですが、はたして人に頼むことはしても良いのでしょうか?
今回は、御朱印を人に頼むことやあげるのはありなのか、御朱印集めのルール等をお話しします。
目次
御朱印を人に頼むのはあり?遠方でどうしても行けない時は?
御朱印を人に頼むことは、結論としては『なし』と言われています。
これは、御朱印の本来の意味を失ってしまうためです。
御朱印は『参拝をした証』とされています。
御朱印を頂くときは、各社寺の作法に従い、参拝を行ってから頂くことが礼儀です。
参拝もせず頂くことは、社寺に対して失礼にあたります。
人に頼んでしまうと、仮にその人が自分の分だけ心を込めて参拝しても、あなたが参拝をした事にはなりません。
自分自身が参拝をせずに御朱印を頂くことになるため、人に頼むのは『なし』とされているのです。
しかし、参拝をしたい社寺が遠方にあったり、病気で行けないこともありますよね。
どうしても頂きたいときはどうすれば良いのでしょうか?
御朱印は郵送してもらえる?!
実は、御朱印の郵送をしてもらえる社寺もあります。
参拝しているわけでは無いので、御朱印の本来の意味を考えるとあまりおすすめできません。しかし、どうしても手に入れたい方は、社寺のご厚意に甘えることも『あり』でしょう。
郵送は、京都府にある『楊谷寺』や千葉県にある『櫻木神社』等で行われています。
しかし、基本的に『郵送は行わない』としている社寺が多いです。
御朱印がダメでも、御朱印帳は郵送可能な社寺も多いので、チェックしてみるのもおすすめですよ。
一方的に御朱印帳を送り付け御朱印を頂こうとする方もいますが、御朱印帳を送り返されるだけとなってしまいます。
また、社寺によっては『代参』という形であれば、御朱印を頂ける場合があります。
代参とは自分に代わって他の人が参拝することです。代参を依頼する時は、御朱印帳を代理の方に預けましょう。
御朱印を人にあげるのってどうなの?お土産にしてもいい?
御朱印は参拝をした証なので、人にあげたり、お土産にすることは良くありません。
また、近年は御朱印がフリマアプリ等で販売されているケースもあり、『罰当たりだ』と言われています。
他にも、『友達にあげる』という名目で複数頂こうとする方もいますが、多くの社寺では断られてしまいます。
社寺を敬う気持ちがあるのであれば、他人にあげることは避けましょう。
どうしても、社寺にまつわるものを人にあげたい場合は、社寺独自の御朱印帳等がおすすめですよ。
御朱印集めのルールこれだけは知っておきたい事は!
御朱印集めが人気になっていますが、スタンプラリーではありませんので、頂く際には礼儀やマナーに気をつけないといけません。ここでは、御朱印集めのルールをご紹介します。
御朱印は参拝をした後に頂く。
御朱印は参拝をした証ですので、参拝前に頂くのは良くありません。
また、参拝する時は作法を守りましょう。
神社の参拝方法
- 神社の場合は、まず鳥居の前で一礼をします。
- 鳥居をくぐったら、手水舎で身を清めましょう。
- 参拝する時は、お賽銭を入れ、二礼二拍手一礼をします。
神社によって作法が異なることもありますが、賽銭箱の近くに作法が載った看板がある場合もあるため、確認してみましょう。
寺院の場合の参拝方法!
- 寺院の場合は山門の前で一礼します。
- 山門を通る時には敷居を踏まないようにします。
- 手水舎で身を清め、常香炉がある場合は煙を浴びて身を清めます。
- そして、お賽銭を入れ、鈴を鳴らし、合掌します。
きちんと参拝を終えてから御朱印を頂くことが大切です。
御朱印を頂く時は丁寧にお願いする。
御朱印を住職の方等にお願いする際は、頂きたい旨を丁寧に伝えましょう。
御朱印帳の書いてほしい箇所を開いて渡すと親切です。
また、御朱印は1つ1つ丁寧に書いているため、頂くまでに時間が掛かります。
混雑していると、さらに待ち時間が発生します。
待っている間に大声で話すことや、携帯を操作することは避けましょう。
御朱印の代金は300円~500円程ですが、五千円札や一万円札の使用はせず、なるべく小銭を用意するとスムーズです。
頂いた後は、お礼を忘れずに言いましょう。
御朱印を御朱印帳以外の紙に書いてもらおうとしない。
出先で偶然社寺を見かけるときがありますよね。
普段から御朱印帳を持ち歩いていない方も多いかと思いますが、御朱印をメモ帳等にお願いすることはやめましょう。
社寺によっては『書き置き(半紙に既に書いてある御朱印)』を用意してある場合もあるため、尋ねてみると良いですよ。
まとめ
御朱印を頂く際には、人に頼むことや誰かにあげることは良くないと言われています。
また、フリマアプリ等で販売されている御朱印は、ご利益が無いとも言われています。
出来る限り、自分の足で社寺に赴くことが大切です。
どうしても行けない場合は、代参という手段も考えてみましょう。
御朱印は商品ではありません。社寺を敬って、マナーを守ることが大切です。