よく豆は3歳頃まで食べさせない方がいいって聞くけどなんで?
煮豆ならいいのかな?なんて気になる人も居るのではないでしょうか。豆って栄養価も高いっていうし…ベビーフードなんかでも豆が使われてたりするので早い段階で食べさせるなんて人も居るかもしれませんね。でもそれ本当に大丈夫ですか?
子供が食べるものって特にはじめて食べさせるものだととても気を遣いますよね。
今回は煮豆は何歳から食べれるのか、なんで豆が危険って言われるのか、枝豆はいつからが良いのかについてご紹介したいと思います。
ぜひ参考にしてみてくださいね♪
煮豆って何歳から食べさせていいの?
お正月などによく出てくる煮豆。
普段の生活でもお豆が好きな方は栄養価が高いと言われていることからよく煮豆を食べるご家庭もあるのではないでしょうか。
煮豆は大豆やあずきやえんどう豆、黒豆などの乾燥豆を水でもどして甘い味付けで豆の芯まで味がしみ込むようにやわらかーく煮たものです。
大人が食べるのにはなんの問題もなくとってもおいしい煮豆ですが、子どもとなるとちょっと心配です。
というのもまずは味付け。
砂糖や醤油やお塩でじーっくりじーっくり煮ていくので大人が食べてもややしょっぱくなりがちです。
ごはんのお供にして食べたり、お酒のおつまみで食べる方もいますよね。
そんなしっかり味のお豆を子どもが食べるとなると塩分や糖分をの摂りすぎになる場合もあります。
特に離乳食の完了期にさしかかる1歳すぎなら大丈夫かな?と食べさせる方もいるようですが、塩分や糖分の摂り過ぎにもなりますので避けた方がいいです。
9〜11ヶ月頃の離乳食後半からベビーフードに豆が入っている場合があります。
ベビーフードに入っているものであるなら柔らかさは問題ないですね。
しかし!!
低月齢・低年齢の子どもが豆を食べる際はよく注意に注意を重ねて見てあげましょう!
息子も2歳過ぎるぐらいまではあんまりあげてなかったです。今は豆好き幼児に成長していますが(笑)
子どもに豆は危険って言われるのはなぜ?
なぜ低月齢・低年齢の子どもが豆を食べる際はよく注意に注意を重ねて見てあげるべきなのかというと、豆は小さくて丸い形状から子どもの誤飲・誤嚥事故が数多く報告されているからです!
誤嚥(ごえん)とは食べ物や唾液を間違って食道ではなく気道に飲み込むことです。
豆を食べていて誤飲した(間違って喉に入っていった)場合に痛がったり苦しそうな様子がなければきちんと飲み込んで胃に入っていった可能性が高いので問題はありません。
しかし、食べ物が飲み込めない・吐いてしまう等の症状がある場合は食道の途中に引っかかってしまっている可能性があります。
その際は内視鏡などで取らなければいけないのですぐに医療機関を受診してください。
豆を食べていて誤嚥した(間違って気道に入っていった)場合は飲み込んだあとに激しくむせこんだり呼吸が苦しそうにゼイゼイいう症状が多く見られます。
その場合は至急、医療機関を受診しましょう!
異物を取り除く緊急処置は?
その場で呼吸が出来なさそうな場合は異物を取り除く処置をその場でしてください。
そのときの処置は
腹部突き上げ法
背中側から抱きかかえるようにしてみぞおちとへその間あたりを素早く手前上に圧迫するように突き上げる方法です。
背部叩打法
のどを詰まらせた子どもの背中(けんこう骨の間)を強く何度も叩きます。
赤ちゃんの場合は片腕にうつぶせの状態で乗せて頭を体より低くして背中を数回強く叩いてください。
分かりやすくいうと沐浴のときに背中側を洗うときの体制です。
沐浴のときは頭が水に浸からないように頭をあげますが詰まらせた場合は頭を低くしてくださいね。
赤ちゃんの場合は腹部突き上げ法はしないでくださいね。
誤嚥した事故例
ここで実際に誤嚥した事故例を紹介します。
10ヶ月の赤ちゃんが市販のベビーフードの豆とお肉のシチュー(対象9ヶ月〜)を食べていた最中、突然泣きはじめて顔と手足が真っ青に。
お父さんが赤ちゃんを逆さまにして背中を叩く緊急処置をしたときにじゃがいもや豆などが吐き出されました。
その後、緊急搬送されて喉の奥まで見る検査をしたが異常はなく呼吸もできていたので帰宅して翌日また診ることに。
翌日診察も問題なく終わりましたが帰宅後から発熱し、多呼吸や顔面蒼白などの症状がみられたためにまた緊急搬送されました。
再度詳しく検査をしてみるとやはり肺上葉のつまりがみられ誤嚥と化学性肺炎が疑われたので入院し、さらに詳しい検査と人工呼吸器が必要な段階の治療をし約2週間の入院をしました。
こちらのお父さんの処置が素早くされたのはとっさのことなのにすごいですね。
しかし喉に詰まっていただけではなく肺上葉のつまりがみられたのでやはりすぐ受診することが大切です!
ベビーフードの豆は柔らかく煮てあるものばかりですが、柔らかく煮ててもこのような事故があります。
潰して食べさせるなどの工夫をしてあげてから食べさせるようにするとより危険を回避できます。
子どもに枝豆っていつから食べさせていい?
煮豆やベビーフードの豆でもそんな事故が起きていると思うと、煮豆よりは硬い枝豆などはいつから食べさせればいいのよ?!と思いますよね。
大人が枝豆を食べるときはちゃんと皮から手で剥いて食べるお上品な方もいますが、お酒のおつまみのときなんかは皮から直接口で身を剥いでたべませんか?
私は直接口で剥いて食べます(笑)
大人もこの食べ方でたまにむせたりしますよね?
子どもであればもっと喉が狭いので詰まりやすいのでこの食べ方は絶対させないでください。
ひゅっと吸い込んでしまったりします。
そして1.2歳だと奥歯がはえそろっていなくて噛み砕くというのが難しい場合が多いのでそのままの形で食べさせることは避けた方がいいです。
1. 2歳だと噛んで飲み込む力が未発達なことや発達したと思ってもやはりまだまだなことが多いので枝豆などはそのままの形で食べさせない方が安心です。
また、噛まずに飲み込む癖がある子は普段の食事で豆以外でも誤飲や誤嚥の可能性が高いので注意してみてあげるのと、噛んで食べる練習をしていきましょうね。
3歳頃からであれば噛んで食べる力も発達してきているので食べるのであれば3歳を目安にしましょう。
息子は枝豆が大好きでお店でもメニューに発見すると「豆ください。」と自分で頼んじゃうくらいですが、やっぱり食べさせたのは3歳過ぎてからです。
まとめ
どのお豆も栄養価が高くてできれば子どもにも食べてほしいですよね。
でもお豆の形から食べるときに危険があることを覚えておいてください。
もし食べさせる場合はそのままの形では誤飲や誤嚥の可能性があるので形を崩して食べるかスープなどにして飲み物として与えてあげてください。
子どもも大人も注意して楽しい食卓にしましょうね♩
子育て中のママにはこちらも参考になりますよ。
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