夏の暑さもひと段落して、寒い季節がやってきます。寒い時期には、欠かせない物の一つに電気毛布があります。
お布団全体が温まって、冬の夜には最適なアイテムです。そこで今回は、電気毛布について掘り下げてみました。
電気毛布は、つけっぱなしで外出しても大丈夫なのか。電気毛布をつけっぱなしにすると火事になる事もあるのか。電気毛布に安全装置はついているのかについて紹介します。
目次
電気毛布ってつけっぱなしで外出しても大丈夫?
基本的に、電気毛布はつけっぱなしにして使う電化製品なので、余程の事がない限りは、一番弱モードで2〜3日つけっぱなしにしても大丈夫です。
ただ、つけっぱなしにしておくと電気代はかかってしまいますのでやっぱり使わないときは消した方が良いですよ。
電気毛布の電気代は?
とはいえ電気毛布の電源を消し忘れてしまいつけっぱなしにしてしまった場合でも、そんなに高額な電気代にはなりません。
一日で約0.5〜0.6円と言われています。
冬に使う暖房器具の中では、使用電力消費の大きいエアコンやカーペットの方が電気代は高くなります。
でも、そんなに高額な電気代がかからないとしても、チリも積もれば結構な金額にはなります。
なので、外出する時にはきちんと電源を切る癖をつけた方が良いですね。
そして、電気毛布やエアコンなどを併用してしまうと、電力使用量が多くなってしまい、ブレーカーが落ちてしまう恐れがあります。
そうなった場合、パソコンなどのデータが飛んで消えてしまったり、他の電化製品の故障の原因にもなったりするので、電力消費が大きい暖房器具を一度にたくさん使うのは、止めておいた方が良いですね。
電気毛布は、元々、長時間使う事を想定して作られているので、しばらくつけっぱなしにしたからといって、すぐに故障する事はあまりありません。
しかし、強運転モードなど負荷が強い状態でつけっぱなしにすると、内部の熱線に負荷がかかってしまうので寿命が縮んで故障する可能性が高くなってきます。
また、強運転にして高温での長時間使用は、低温やけどをしてしまう危険もあるので、使用の際には、弱モードで使うのが良いですね。
電気毛布のつけっぱなしで火事になる事ってある?
つけっぱなしによって、火事になってしまう危険があるのかは心配になります。
電気毛布も電化製品なのて、火事になってしまう危険性は、ゼロではないです。
火事を起こさない為にも、電気毛布を使う際に注意したい点があります。
電気毛布を使う上で火事の原因になるのは、電源プラグやコードが劣化や損傷していたり、電気毛布の上にスプレー缶やガスボンベを置いたり、犬や猫などペットの暖房用に使ってつけっぱなしにしていたりといった場合が多くなります。
その中でも火事の原因でよくあると言われているのが、コード部分の銅線が見えていたり、断線していたりする場合です。
これは、電気毛布以外でもあるので気をつける必要があります。
電源コードの破損などは、割と気づかないので、いつのまにか火事の危険が高まっていることもあります。
危険な状態ではない事を確認するときには、まずはコードを覆っているカバーが破れていないか確認して下さい。
もし、内部の銅線が見えてきていたりしたら、すぐに使用を止めて下さい。
また、電気毛布の上にスプレー缶やガスボンベなどを置いておくと、中身が膨れて破裂する恐れがあります。電気毛布を使う時には、周りに危険なものが無いようにして下さい。
割と多いのは、ペットが電気毛布を傷つけてしまう事です。特に、部屋の中で犬や猫を飼っている人は注意が必要になります。
電気毛布の電熱線をペットが爪でひっかいたり、噛んだりして故障してしまい、そこから発火して火事になってしまう事もあるので気をつけて下さい。
火事は、つけっぱなしにした事が原因で起こる事が多いです。なので、使わない時は必ず電源を切る習慣をつけて下さい。
電気毛布のつけっぱなしは体にも悪い!
火事を防ぐのにつけっぱなしは止めた方が良いのは当然ですが、電気毛布はつけっぱなしで寝ると、体にとっても良い事ではありません。
理想的なのは、寝る前に強モードで温めておいて、寝るときには切って眠るのが安全です。
羽毛布団などの保温性の高い布団と一緒に使えば一度温まった熱が逃げにくくなるので、暖かい状態が長く続いてくれます。
寝ている間も温まりたい場合は、弱モードにしてしばらくつけてタイマーをセットして眠りにつく事をおすすめします。
もし、タイマー機能がない電気毛布の場合は、コンセントの元にタイマーセットができる商品もあるので使ってみると良いですね。
これがあれば、コンセントの部分からタイマーが作動してくれるので電気毛布をオフにすることができます。
気に入った電気毛布にタイマー機能がなくてもこの様なタイマーと一緒に使えば安心して眠れます。
便利なアイテムを使って、つけっぱなしは止めて体にも優しく、火事のリスクも減らす事ができます。
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電気毛布に安全装置ってあるの?
最近の製品であれば、切り忘れ防止タイマー(2時間オートオフ)、室温センサー、電流ヒューズ、温度ヒューズなど電気毛布のような電気製品には、加熱しすぎないように保護される安全装置などが付いています。
リコール品でもない限りは、2〜3日くらいはつけっぱなしにしても安全なように作られています。
つけっぱなしによっての危険は、体に及ぼす影響の方が恐ろしいです。
電気毛布は、結構安全なイメージがありますが使い方によっては体に悪影響を与えます。
主に、電気毛布で体に悪い影響を指摘されているのが脱水症状、睡眠不足、低温やけどといった不調がみられます。
この不調に共通しているのは、長時間のつけっぱなしで使用している事によって起こります。
①脱水症状
電気毛布をつけっぱなしだと、眠っている間中ずっと、暖かい状態が続くので、体温調節をしようと体が反応して汗をかいてしまいます。
そうするといつもより汗をかいてしまい、寝ている間に脱水症状に陥ってしまう危険があります。
朝起きたら喉や肌が乾燥していたり、服や布団が湿っていたりしたら、脱水症状を起こしている可能性は高いです。
②睡眠不足
人間が眠る時には、体温が少しずつ下がって副交感神経が優位になると熟睡します。
でも、体温が高いままだと交感神経が優位に立ってしまい、脳がいつまでも興奮状態になっていて熟睡することができなくなってしまいます。
つまり、眠りが浅くなってしまい睡眠の質が低下してしまいます。朝起きた時に、体がだるいと感じたら、しっかりと睡眠がとれていない可能性があります。
③低温やけど
低温やけどは、温度は低温でも長い時間同じ所を暖め続ける事で起こります。だいたいの目安ですが、体温より少し高めの約44℃~50℃くらいのものにずっと触れていると火傷をします。
火傷になりうる接触時間は、
・44℃→3時間~4時間
・46℃→30分~1時間
・50℃→2分~3分です。
圧迫しなくても、このぐらいの温度や時間で低温やけどになります。
一般的な電気毛布だと、だいたい「強」設定にすると50℃を超える場合が多いです。
特に眠っていると意識がないので、寝返りを打たないでずっと同じ姿勢になってしまいます。
そのため低温やけどを起こしやすくなります。
皮膚が薄い高齢者や寝返りのできない乳幼児などが、電気毛布を使う際には、注意して使用して下さい。
まとめ
電気毛布も、電化製品なのだという事を忘れてはいけませんね。
使い方を間違えると、やっぱり危険なものになってしまいます。
安全に使えば、便利なものに越した事はないので、使う際にはある程度注意しながら使った方が良いですね。
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