複数のデザインや、限定の御朱印があるなどして、何度か同じ神社の御朱印を貰いたいことがありますよね。
また、御朱印には「重ね印」という貰い方があるのですが、どのような方法なのでしょうか?
今回は、同じ神社で御朱印を貰っても良いのか、重ね印とは何か、また、ページを飛ばして貰うことが出来るのかお教えします。
目次
御朱印は同じ神社で貰っても良い?回数制限とかあるの?
結論から言いますと、御朱印を同じ神社で貰っても問題はありません。
しかし、貰い方やタイミングよっては、気をつけるべきことがあります。
前提として、御朱印は神社に参拝した証です。
例えば、「先週御朱印を貰ったけど、もう1回貰いたい」という場合でも、きちんと参拝した後であれば問題はありませんし、生涯における回数制限はありません。
神社によっては時期限定デザインを用意している所もあるので、タイミングをみて何度も訪れる方も沢山いますよ。
複数の御朱印がある場合はどうなるの?
気をつけるべきなのは、御朱印を一度に複数欲しい時です。
- 1つの神社に複数の御朱印がある
- 同じ御朱印を1回で何個も貰いたい
この様な場合のマナーについてご紹介しておきます。
神社によって、御朱印のデザインをいくつか用意している所があります。
1回で複数貰える所もあれば、1回では1種類まで、という所もあります。
ただ、普段は複数貰えても、混雑時には1種類までとする所もあります。
神社によって対応は異なりますので、お願いする時にいくつ貰えるか確認すると確実です。
一度に貰うのを断られた時に、「他の神社では全種類書いてくれた」と理由をつけて無理にお願いするのは避けましょう。
また、数種類の御朱印を貰う時は、その分の初穂料を納めましょう。
一度に複数同じデザインは不可!
他にも、一度に同じデザインの物をいくつも貰おうとすると、神社側から断られてしまいます。
例えば、持っている御朱印帳が複数あり、各々に1個ずつ貰いたい時もありますよね。
しかし、複数貰うことは、「御朱印は参拝した証」という本来の意味に反するのです。
複数の御朱印帳にそれぞれ御朱印を貰いたい時は、日を改めて行くと良いでしょう。
ただ、「御朱印を貰うために参拝する」という名目ですと、本末転倒になってしまうという意見あるので、よく考えてから行動しましょう。
御朱印の重ね印って何?どんなときにするの?
重ね印は、寺院に2回目以降に参拝した際に行います。
重ね印は、1回目に貰った御朱印の朱印に、さらに朱印だけを重ねて貰う方法です。
参拝をするほど、どんどん朱印のみが重ねられ、ページが赤くなっていくイメージです。
重ね印は、四国八十八ヶ所や西国三十三所等の霊場を巡る時に行われています。
これらの霊場では、御朱印帳ではなく「納経帳」に御朱印を頂きます。
重ね印を行う由来は、亡くなった後、棺に納経帳を入れる時にかさばらないようにするためと言われています。
棺に入れるのは、亡くなった後の世界で閻魔様に納経帳を見せることによって、功徳の証とされ、地獄に送られないという言い伝えがあるためです。
人によっては何週も霊場を巡る方がいますが、その度に納経帳を新調すると、どんどん冊数が増えることになります。
納経帳が沢山あるとかさばってしまうので、亡くなった後手軽に旅が出来るように重ね印を行うと言われています。
そのため、重ね印は四国八十八ヶ所等の霊場で対応しているケースが多いです。
どんな社寺でもしてもらえるわけでは無く、特に「御朱印帳」に書いてもらう神社では難しいでしょう。
寺院の場合は、例えば静岡県の「釣徳寺」等で行われます。
釣徳寺では重ね印をベースとした御朱印を書いて貰えますよ。
御朱印のページを飛ばして書いてもらうのもあり?
御朱印帳のページを飛ばして書いてもらうことは問題ありません。
マナー違反でも無いので安心してください。
ページ移りを気にして、両開きの片面にだけ書いてもらう方もいるようですよ。
1つの神社に御朱印がいくつかあったり、限定御朱印がある場合でも、次回のためにページを空けておくことが出来ますよね。
御朱印帳のページを飛ばすときはどうする?
御朱印を貰う時に、御朱印帳の書いて欲しいページをきちんと開いてから渡します。
トラブルにならないように、どの面に書いて欲しいかをきちんと伝えましょう。
神社では、多い時は一日に何百冊もの御朱印帳を預かることがあります。
混雑している時は、付箋を貼っておくと書く場所が分かりやすいですよ。
御朱印帳の紙は普段使う紙と材質が違うので、付箋をはがす時は紙を痛めないよう気をつけましょう。
ページを飛ばすと日付が前後する恐れがあります。マナーの面では特に問題ありませんが、自分が気になってしまう場合は、ページを飛ばしても良いかよく考えましょう。
まとめ
同じ神社で御朱印を貰ったり、ページを飛ばすことは何も問題ありません。
しかし、神社によっては混雑などにより希望通りに貰えないこともあります。
その時は無理に貰おうとせずに、日を改めて参拝しましょう。
また、四国八十八ヶ所を巡り、重ね印をしてもらう楽しみ方もおすすめです。
何度も巡っている方は、納経帳が真っ赤になっているそうですよ。