お墓参りのお供え物って意外と選ぶのに困ったりしますよね。何を持っていってよくて、何を持っていったらダメなのかわかりづらいですよね。
しかも、最近、霊園や納骨堂によってはお供え物や線香はダメとルール決めされているところもあるのでなかなかお供え物を選ぶだけでなく、持参していいのかどうかまで確認しないといけません。
実際お供え物を持っていく時、よく言われるのが先祖様や故人が好きだった物を持っていくべきと言われます。一般的なのがお菓子です。では、タバコってお供え物として持っていっていいんでしょうか?
故人が好きな物であり、供養になるならと思うかもしれませんがお供え物にタバコってあまり聞かないですよね。今回はお供え物にタバコを供えていいのかどうかをお話します。
お墓参りのお供え物にタバコを供えていいの?
ちょっと古い昭和時代のドラマなどを見ていると殉職した刑事などのお墓にタバコを供えるシーンがあったりします。
ただ、実際にお供え物でタバコを供えているところなんて滅多にお目にかかりません。
これは、意外かもしれませんが実はグレーゾーンです。
まず、故人の身内からの視点で行くと好きな物で供養するのは当然なので故人がよく生前にタバコを吸っていたなら供えたくなります。しかし、仏教の観点からいくと故人は仏様になられたということになるので仏様に嗜好品を供えてはいけないのです。
以前、テレビで江原さんが故人があの世で吸えるわけではないからタバコは供えてはいけないとおっしゃっていましたが、これは宗教上のマナーとしての発言です。
お墓にタバコを供えた時の処分方法は?
さて、実際に宗教上の作法を知らずに故人を想って供えたりした場合はどうなんでしょうか?
もちろんグレーゾーンなので住職などが、積極的に故人が好きだった嗜好品を供えて下さいとは言えません。
しかし、供える人も少なくはないですし、家族の想いも理解して、黙認しているケースも多いようです。
では、実際にお供え物としてタバコを持っていった時はどうしたらいいでしょうか?
基本的にお供え物は持ち帰って家族で分けるというのがマナーです。
お花や線香、ろうそく以外はその日に持ち帰らなければなりません。これは、お墓を汚したりなど色々なトラブルを避けるためでもあります。
したがって、タバコを供える場合でも供えた当日に持って帰るのが処分方法になります。
火のついた部分は墓石に乗らないように配慮していましたし、帰る際には持ち帰っていましたよ。
お墓参りのお供え物、食べ物の場合は持ち帰って食べるもの?
お墓参りのお供え物で故人が好きだったから、昔からご先祖様にこのお菓子を供えているなんてケースもあると思います。
タバコは当日持って帰るとしても食べ物の場合はどうでしょうか?
食べ物の場合もタバコ同様持って帰らないといけません。マナーとしては供えた食べ物を持ち帰って家族で分けることで故人とのつながりを持つと考えられているからです。
また、食べ物を供えてそのまま置いておくとカラスなどの餌になり、お墓を汚したり、荒らされたりと周りの迷惑にもなってしまいますので、お墓参りのお供え物は食べ物の場合もタバコの場合と同様、供えた当日に持ち帰って家族で分けることがマナーです。
まとめ
いかがでしょうか。お墓参りのお供え物にはマナーがあったなんて知らない人が多いかと思います。
故人への想いでお供え物を持参する人は事実、多いですしマナーがあるからといって、それが必ずしも間違いというとそういうわけではありません。
宗教的な観念もありますが、それでもまずは先祖様、家族であった故人への想いから好きなものや食べたがっていたものなどを供えるのでタバコも食べ物も基本的には供えても大丈夫かと思います。
ただ、グレーゾーンですし供えても当日持ち帰って家族で故人を想いながら分けて下さい。