緊張してドキドキしたりすると、自然と汗が止まらくなったりするなんて事もありますよね。
自分の体から発する臭いが気になって、心配になってしまう人も多いと思います。緊張した時に出る汗は、普段かく汗とは少し違うようです。
そこで、緊張汗について掘り下げてみました。緊張した時の汗が臭いのはなぜなのか。緊張汗を止める方法ってあるのか。緊張汗をかきすぎると病気の可能性もあるのかなどお伝えしていきます。
緊張汗の事を知っておけば対処法も見つかります。参考にしてみてください♪
目次
緊張汗が臭いのは何故?対処法は?
人の体は緊張すると、ドキドキしたり、血行が悪くなったり、筋肉が縮んだりといろんな事が起きてきます。
自律神経のバランスが崩れてきている証拠です。
これは体にとっては、あまり良くない状態ですよね。
では、どうして緊張すると体は変化するのでしょうか?
緊張した時の体調や精神状態の変化は、自律神経が関係してきます。
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、「交感神経」は活発に動く時や緊張した時などに作用する神経です。
「副交感神経」は逆に、リラックスしている時や睡眠で体を休めている時などに作用する神経です。
普段は、この2つの神経がバランス良く働いてくれていますが、極度の緊張状態に陥ると、交感神経が作用され過ぎてしまうため、自立神経のバランスが崩れてしまいます。
そして、交感神経が作用されすぎると、男性ホルモンの分泌が増えて皮脂の分泌を促してしまいます。
アドレナリンも増える為に心拍数が上がったり、落ち着きを無くしてしまい、心に余裕がなくなってしまいます。
そうした事で、急に汗の量が増えてくるなどの体に変化をもたらす要因となります。
緊張汗が臭くなる原因は、自律神経のバランスが乱れた事でおきる皮脂の分泌が増えるため臭くなってしまいます。
又、交感神経が作用しすぎると、男性ホルモンが多く分泌され過ぎてしまいます。
これは、女性でも同じことが起こります。
ストレスが多い人や神経性の脂性肌の人は、この原因だと考えられます。
皮脂が多く分泌されると、不快な体臭の発生につながります。
皮脂の分泌量が多くなると、雑菌が繁殖します。
この、雑菌は皮脂を栄養にして増殖してゆきます。
その時に、老廃物としてニオイ物質を発生させてしまうのです。
また、雑菌の繁殖だけではなく皮脂の酸化が原因で不快なニオイも発生するのでさらにニオイがきつくなってしまうのです。
汗をかいても臭くならないような対処法とは!?
そこで、汗をかいても臭くならないような対処法をご紹介します。
脇、足裏はスプレー
まずは、汗の臭いが出ないように対処しておきます。
脇と足の裏は、においがこもりやすい部分です。
ここに、制汗スプレーをしておく事で、臭い防止の効果もあります。
その際には、塩化アルミニウム配合の制汗剤を使うのをお勧めします。
ただ、塩化アルミニウムは消臭効果は高いですが制汗作用は弱いので、使用する時にどちらを重要視するか考えてから使用して下さい。
汗を濡れタオルで拭く
そして、汗をかいてしまったらとにかく早く拭き取る事が大切です。
乾いたタオルで拭き取ると、その時は汗はしっかり拭きとれますが、少しすると肌が感知して逆に汗を出そうとしてしまいます。
そうしないためにも、固く絞った濡れタオルで拭き取るのが良いです。
外出先などでは、市販のボディシートなどを使用する事をお勧めします。
汗の水分だけでなく皮脂汚れも拭き取る事ができて、ほのかな香りもするので、汗臭さが軽減されます。
緊張汗を止める方法って?
緊張すると、知らないうちに汗をかいてしまう場面もあるかと思います。そこで、かいてしまった汗を止める方法をいくつかご紹介します。
マッサージをする
緊張を抑えるために、マッサージを取り入れてみましょう。
緊張を抑えるためのツボは体中にありますが、いつでもやりやすい手首にあるツボのマッサージはお勧めです。
手首の関節の小指寄りの端部分を、軽く押したり止めたりを繰り返すだけです。
緊張で不安になっている気持ちを、和らげてくれる効果があると言われています。
腹式呼吸をする
腹式呼吸は、心身をリラックスした状態にしてくれます。
腹式呼吸は、意識をして呼吸をすることが大切だとされています。
- 鼻から大きく息を吸って、時間をかけてゆっくりと口から吐きます。
- 背筋を伸ばして、鼻からゆっくり息を吸い込みます。
この時、お腹をふくらませて空気を貯めこむイメージで行います。 - お腹に空気が貯まったら、口からゆっくり息を吐き出します。
この時は、体の中の悪いものを全部出しきるイメージでお腹がぺたんこになるまで吐き出します。
そして、吸うときの倍くらいの時間をかけるつもりで吐くことが重要です。
リラックス状態を作る
不安や緊張、ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れる事で汗をかいてしまいます。
リラックスをすることによって、交換神経と副交換神経のバランスが整えられ、自律神経の働きを正常にすることができます。
ストレスを発散してストレスを溜めないように心がける事が大切です。
ロゴセラピー
ロゴセラピーとは、開き直り療法とも呼ばれています。
人は「汗をかきたくない」と意識すればするほど緊張してしまい、余計に汗をかいてしまったりします。
そんな時に、開き直って「どのくらい汗がかけるものか試してみよう」などと、逆の発想をする事で緊張状態から開放される事を目指します。
緊張している自分を認める
緊張していると思ったら、素直に今の自分の状況を受け入れてみる事も大切です。
緊張している時に、落ち着こうと思っても無理な話で、焦りばかりが募ってしまいます。
そんな時には、緊張している自分を客観視してみると、少しは気持ちが和らいできたりします。
緊張汗がすごいなら病気の可能性も?何科にかかる?
日々、暮らしている中で、暑い日でもないのに顔やワキや全身などに汗をかくことを経験している人は多いと思います。
その時に、たくさん汗をかいたのはどんなシチュエーションだったのか思い出してみて下さい。
面接やプレゼンなど緊張や焦り、不安や驚きなどの精神的な事をきっかけとして大量の汗が出てきたのではないでしょうか。
こんな時に出てくる汗は、緊張汗と呼ばれています。緊張汗とは、精神性発汗のことを指します。
暑い時や、運動した時に出る「温熱性発汗」と緊張した時に出る「精神性発汗」は、全く別ものです。
温熱性発汗は、体温や皮膚温などを調節する為に出てくる発汗です。
手の平や足の裏には汗はかきません。温熱性発汗は、おもにエクリン腺からの汗です。
一方、精神性発汗は精神的な気持ちの変化で出る汗です。
手の平や足の裏、ワキなどの限られた部分で汗が出やすくなりエクリン腺、アポクリン腺からの発汗です。
アポクリン腺から出る汗は白く濁っていて、タンパク質や脂質などニオイの元となる成分を多く含んでいます。その為、臭いがきつくなったりするのです。
精神性発汗がなぜ起こるかは、解明されていません。
ただ、精神性発汗はストレスや緊張で起こる事が多いとされています。
もし、あまりにも緊張汗が大量に出てくるという場合は、心療内科や精神科などを受診してみるのが良いかもしれません。
原因が何だかわからなくて、もやもやしているよりもすっきりしてストレスが軽減されるはずです。
まとめ
緊張汗は、ストレスが原因となってる事が多いようなので、まずはストレスを軽減するような生活を送る事が大切ですね。
休日にリフレッシュしたり、ゆっくりお風呂に入ったりとできる事はたくさんあるはずです。
あまり、考えすぎるのも精神的に追い詰められてしまうので、発汗ケア商品や医療機関などをうまく利用してみるのもいいかもしれません。
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