静岡県浜松市にあるお祭りで浜松まつりって知ってますか?
浜松まつりは、端午の節句の時期に行われる初子(長男)の誕生を祝うおまつりですが、最近は次男や三男以降女の子であっても同じ様に祝うこともあるようです。
現在は、ゴールデンウィークの5月3日~5月5日の3日間行われています。このおまつりの目玉は凧揚げです。ただの凧揚げとは違い、自治会ごとがグループを作りそれぞれの町紋が入った大凧を揚げ、グループ同士で凧糸を切り合って競うイベントです。
意外と知られているようで知られていないのですが、おまつりに参加するにあたり各自治会は4月頃から準備を始め、それぞれの拠点で「会所開き」と呼ばれる集会を行なうのが例年のイベントの始まりのようです。
今回は、浜松まつりの凧揚げルールと凧のサイズや凧印についてご紹介します。
浜松まつりの凧揚げにルールってあるの?
浜松まつりの凧揚げにはルールがあります。凧揚げが出来る時間帯が決まっています。
- 使用する凧糸は必ず浜松まつり会館から購入したものしか使用が認められていません。
作り手によって生産バラつきが出ると勝者が偏ってしまうことを避けるために統一生産しています。 - 糸に以前はガラスなどを吹きつけて糸の強化を図っていましたが現在は禁止されています。
- 1グループを1つしか一度に凧を飛ばすことができません。
1グループで2つ以上飛ばす事は禁止されています。
ルールというわけではありませんが、以前は開催時間もバラバラでした。
しかし、現在は統一した午前10時~午後3時になっています。
凧揚げは凧を揚げる会場が決まっています。
凧揚げ合戦の会場は、中田島砂丘にある遠州灘海浜公園で行われます。
会場へのアクセス方法はこちらも見てみる。
浜松まつりの凧のサイズってどのくらい?
浜松まつりで使用する凧はサイズも決まっています。
初凧は4帖の大きさを揚げるのが主流です。
また、凧揚げ合戦は4帖と6帖が推奨されています。
ちなみに、凧のサイズは帖で表されますが、1帖は美濃判といわれる紙が1枚の大きさ273mmX393mmを12枚1セット(1.28㎡)で1帖となります。
初凧の4帖は約5.12㎡
凧揚げ合戦用の凧は約5.12㎡~約7.68㎡となります。
単純計算ですが、10帖になると約3.5mになるのでかなりの大きさです。
浜松まつりの凧印って何?
凧揚げ合戦は、自治会ごとに「組」や「連」というグループを作って参加します。
それぞれの凧印と呼ばれる固有の文字や絵柄を凧に描いています。
また、この凧印は各町によって異なっていて、町名の頭文字や町内の伝説や言い伝えに由来する絵柄を描いています。
そのため、それぞれにきまった頭文字や絵柄があります。
ちなみに、凧場と呼ばれる場所で凧揚げをする際、初子が出来た祝いを示す初凧とは別で各町の大凧があります。
ただし、初子が出来た祝いに揚げる初凧にも凧印を描きます。それは子どもの名前と家紋です。
初子のお祝いについてはこちらも見てみる。
まとめ
通常のおまつりは、神社仏閣の祭礼であることが一般的なのですが、浜松まつりは都市まつりになります。
そのため、通常のおまつりとは異なる珍しいタイプのおまつりです。
諸説色々ありますが、浜松まつりの起源は室町時代にまで遡ると言われ、都市まつりにも関わらず、歴史が長いことでも有名です。
このおまつりは、このおまつりには様々なイベントがあり、「練り」という夜になると各組単位で初凧を提供した家から凧揚げの労をねぎらって、町の若衆に振る舞い酒が振舞われます。
凧揚げだけでなく色々なイベントが詰まったお祭りになっています。
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