青虫というと、きゃべつの葉についていたり、木にくっついているのを見つけたりとたまに見かけたりします。
動き方とか形とか気持ち悪くてちょっと、触りたくないなぁと感じてしまいます。また、あまり詳しくない者としては、蛾の幼虫の毛虫と何が違うのかもよくわかりません。
そこで、今回は青虫について調べてみました。青虫が急に餌を食べなくなってしまうのは何故か。そもそも青虫って普段は何を食べているのか。モンシロ蝶の青虫の餌は何なのか。アゲハ蝶は種類によっても食べる餌が違うのかについてご紹介します。
青虫が餌を食べない時はどうする?そもそも何を食べるの?
前日までは、ちゃんと餌を食べていたのに急に餌を食べなくなったりしたら心配になりますよね。
ましてや、ジッとたたずんで動かなくなったりしたら尚更心配です。
しかし、そんな心配には及びません。
何故ならそれは、青虫が餌を食べないのは蛹の準備に入ったサインであるといえるのです。
蛹になる前の青虫というのは、餌である食草などからは離れて蛹になります。
餌の食草から離れて蛹になるのは、他の生物が餌を食べにきた際に無防備な状態で襲われない為だとされています。
蛹の準備に入っているようなら、虫かごに割り箸や枝などを5、6本用意してあげて斜めに立てかけて固定してあげて下さい。
蛹になったばかりだと触ると落ちてしまう恐れがあるので、気をつけて下さい。
万が一、落ちてしまった場合は、柔らかい素材のティッシュやペーパータオルなどの上に乗せてあげます。
その後は、1〜2日で自力で蛹になっていきます。
この間は、気になるでしょうがむやみに触ったりせず、そっと成長を見守ってあげて下さい。
また、虫かごの中には網や布などを使って足場を作っておく事も大切です。
そうすれば、成虫になった時に捕まる場所があって安心してくれます。
青虫の餌
青虫は、孵化して一番初めに食べた葉っぱを好んで食べます。
なので、その青虫がどこに住んでいてどんな葉っぱについていたかなどを調べる必要があります。
その青虫が最初から食べていたとされる葉っぱを与えれば、ちゃんと食べてくれるはずです。
他の食草にしてしまうと、食べてくれるかわからないので注意して与えて下さい。
青虫の飼育方法
①卵
卵の状態で見つけてきたら、乾燥してしまうと卵から孵化できなくなってしまうので、乾燥を防ぐためにもタッパーなどの密閉容器に入れてあげるのが最適です。
最初、卵の色は薄い黄色をしてますが、孵化が近づいてくると色が変わってきて濃いオレンジ色に変化していきます。
②幼虫
まだ孵化して間もない幼虫は小さいので、虫かごの隙間が大きく開いたものだと隙間から脱走してしまう可能性があります。
なので、幼虫が小さいうちは虫かごのフタをするのではなく、上部にラップをして爪楊枝で小さな空気穴をたくさん開けて塞ぐという方法のが逃げられなくてすみます。
虫かごの中の一番下にはティッシュを敷いてあげて、その上に葉などの餌を置いてあげます。
青虫の糞は水っぽいので 、ティッシュを敷く事で水分を吸収してくれるので糞にいるウィルスや細菌の感染を防ぐ働きをしてくれます。
汚れてきたら、すぐに取り替えてあげて 虫かごの中は常に清潔にしてあげましょう。
③蛹(さなぎ)
幼虫が蛹になったら、羽化する頃にクッション代わりとしてティッシュをたくさん挟んで入れてあげて下さい。
もし、何匹かいる中で幼虫が病気になってしまったら、他の幼虫への感染をさせないためにも、別の虫かごに隔離しましょう。
虫かごを置く場所
虫かごが直射日光に当たっていると、餌が傷みやすくなってしまい温度も高くなり過ぎるので、家で育てる場合は直射日光が当たらない風通しの良い場所置いてあげて下さい。
モンシロ蝶の青虫の餌は何?
モンシロチョウは、卵から蛹になるには約1か月ぐらいかかって成長していきます。
成虫になってからの寿命は2週間~3週間 とされています。
幼虫でいる期間のが長いとされていますが、その間には危険が潜んでいます。
それは、寄生バチなどに寄生されてしまう危険があるということです。
そのため、成虫になることのできる幼虫はかなり少ないと言われています。
寄生されていない幼虫を見分けるというのはとても難しい事なので、卵から飼育すればその危険は多少抑えられるとされています。
幼虫から育てる場合、寄生されているか確認するには、普通の幼虫とは少し違うような場所に黒い点などがあったら要注意かもしれません。
いずれにしても細かく観察する必要があります。
モンシロ蝶の青虫の餌は、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科の植物の葉っぱになります。
もし、モンシロ蝶の青虫を見つけたいならアブラナ科のきゃべつやブロッコリー、大根などの畑を探すと見つかりやすいです。
さらに、近くをモンシロ蝶が飛んでいたら、そこに青虫もいる可能性は高くなります。
青虫の飼育は、虫かごの中にアブラナ科の葉っぱを入れてあげます。
葉っぱは常に新鮮なものを与えてあげましょう。
なるべく、無農薬が望ましいですが、無理ならよく洗って水気をしっかり拭き取って与えてあげて下さい。
アゲハ蝶の青虫の餌は何?種類で違うの?
アゲハ蝶は、卵から成虫になるまで約1~2か月ぐらいかけて成長していきます。
鳥の糞のような色の1~3齢幼虫は3週間ぐらいで、緑色の4、5齢幼虫も3週間程度の期間がかかります。
5齢幼虫でミカンの葉をあげ続けて、ミカンの葉を食べなくなって動かなくなってきたら、蛹になる準備をしているのでそっとしておいてあげて下さい。
蛹になってから2週間ぐらいで羽化して綺麗なアゲハ蝶になります。
アゲハ蝶はいろんな種類がいるのでその種類によっても餌が変わってきます。
アゲハ蝶が、食べるのはミカン科の葉っぱのみです。
キアゲハ蝶などは、セリ、三つ葉、パセリなどを好んで食べます。
モンシロ蝶と違って、キャベツなどのアブラナ科の葉は食べないので気をつけて下さい。
幼虫の飼育は、虫かごに柑橘系の葉っぱを入れて常に、葉っぱを切らさない ようにしてあげて下さい。
あんまり穴だらけになっていたら、取り替えてあげて下さい。
幼虫が成長するにつれて、餌は大量に必要となってきます。
その為、新鮮なミカンの葉っぱがたくさんいるのでちゃんと準備しておきましょう。
まとめ
モンシロ蝶、アゲハ蝶の青虫と一括りに言われますが、結構それぞれの青虫で違うようですね。
正直、青虫の種類なんて見分けがあまりつかなかったけど、きちんと見ればわかりますね。
せっかく飼ったなら、ちゃんと育てて綺麗な成虫にしてあげたいですね。
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