はじめてケーキを手作りするのに、レシピに専門用語があると困ってしまいますね。
お菓子作りは材料の分量なんかはレシピ通りじゃないと絶対ダメなんて聞きます。でも専門用語がわからないと困る事もありますよね。
そこで今回は、ケーキのレシピにあるナッペとはどんな意味があってどんな事をするのか。ナッペに使う道具はどんなもので、なければ代用できるのか。ナッペするのに回転台なしでもできるのか、もしくは回転台って代用できるのかなどご紹介します。
目次
ケーキのレシピにあるナッペとは何?どうすること?
デコレーションケーキレシピなどによく使われている「ナッペ」とは、スポンジにクリームを塗るという意味で使われています。
海外などではナッペするというと、クリームに限らないで、ソースやジェリーなどを菓子や料理などに掛けることを意味しています。
フランス語由来で「napper」と書きます。
生クリームやチョコレートクリーム、バタークリームなどのクリームをケーキの表面や側面に塗る事を、製菓の場合ナッぺと言います。
スポンジの表面を整える事ができるので、他のデコレーションをする時や砂糖菓子を置く時にもやりやすくなるので、生クリーム飾りなどで飾る時にはやりやすくなります。
ナッペは、最初に下塗りをしてから本塗りをします。
下塗りしたら冷蔵庫で20〜30分ほど落ち着かせてから本塗りをして仕上げてゆきます。
ナッペを綺麗に仕上げるには
綺麗にナッペをするには、生クリームの固さが大事になってきます。
生クリームの固さを調節する時は、全部を混ぜるのではなく、ボウルの中の一部分だけを混ぜながら固さを調節していくと扱いやすくなります。
ケーキの間に塗るクリームは7分~8分立てで、ナッペする時は、8分立てのクリームが扱いやすいです。
ナッペの基本作業
1、スポンジケーキを3段に切り分けて、一番下の生地にシロップを刷毛で塗ります。
2、7分〜8分立てにしたホイップクリームを薄く塗り広げます。
3、薄く切った果物を並べます。
4、果物のすき間を埋めるようにしながらクリームを塗ります。
5、スライスしたスポンジケーキの真ん中の生地をのせます。
1~4を繰り返して、スライスしたスポンジケーキの一番上の生地をのせます。
6、サンドが終わったら、一度全体的に薄く生クリームを塗り、下塗りをします。
表面を均一にしておき、スポンジのカスが出てこないようにします。
7、下塗りが落ち着いたら、本塗りをします。
8、上にクリームを多めに乗せて、ケーキを回しながら塗ります。
9、多めに乗せたクリームが余るので、側面に塗る時に利用します。
その時はパレットナイフを回転台に対して垂直になるようにすると、きれいに塗れます。
10、最後に回転台とケーキがくっついている部分の生クリームをパレットナイフで取ります。
クリームを取っておかないと、お皿に移すときに側面のクリームがはがれてしまうので注意しながら移して下さい。
ナッペするのに必要な道具は?代用できるものは?
ナッペするのには、パレットナイフと回転台があれば、作業できます。
パレットナイフ
パレットナイフは、ケーキの表面を綺麗に整える際に必要になります。
製菓用具専門店などで売っているパレットナイフは、サイズが大きいので塗りやすいです。
でも、たまに使うぐらいなら100均で購入しても大丈夫です。
普通のナイフとは違いパレットナイフは平行には使いません。
平行に使うと、生クリームが切れてしまい綺麗に塗れません。
パレットナイフは少し斜めに使っていきます。
パレットナイフに余分な生クリームがつきやすいので、ついたらその都度ボウルの縁にすりつけて下さい。
パレットナイフをわざわざ買いたくない場合は、包丁、ペティナイフ、テーブルナイフ、ケーキサーバーなどが代用できます。
包丁の場合は、刃渡りが長く、刃の薄いものがおすすめです。パン切り包丁などが使いやすいです。
ペティナイフやテーブルナイフは刃が薄く華奢なものが多いので、パレットナイフの代用には適しています。
しかし、小さすぎるとよく塗れないので、軽くて程よい大きさのものを見つけて下さい。
ケーキサーバーは、ケーキを取り分ける時に使う三角形の道具ですが、長三角形になっているものは、ペティナイフとよく形が似ています。
金属製で薄手のケーキサーバーでなら代用することもできます。
しかし、ケーキサーバーを持っている人は、パレットナイフを持っていそうですね。
回転台
ケーキの表面や側面にクリームを塗るために使用します。
回転台に置かずにケーキを固定して自分で台を回したり、腕だけでまわして塗るのはかなり難しいです。
厚さを均一にするのは大変で素人には大変な作業です。
滑らかな表面にしたいなら購入した方が良いですね。
プラスチック製のものは割と安く買えます。
ナッペするのは回転台なしでも大丈夫?代用できるものは?
どうしてもない場合は、なるべく平らなお皿の上にケーキを置いて、自分で回しながら塗ります。
ただ、かなり高度なテクニックが必要になるので素人では厳しいやり方です。
綺麗に塗れない時は、パレットナイフで筋をつけたり、デコボコにしたりとわざと模様みたいにするとごまかせます。
回転台代用品
① 100均の回転テーブル
100均に売っている回転テーブルに丸い平皿やお盆を乗せると回転台が出来上がります。
作り方は簡単で、回転テーブルに乗せるお皿やお盆を両面テープで貼り付けるだけです。
安定するように、乗せるお皿やお盆のサイズには気をつけて下さい。
何でも売っている100均でも回転台だと意外となかったりします。
そんな時には、回転テーブルで代用できます。
もし、回転台として普段使わない場合でも回転台に調味料など置いて、くるくる回しながら使用する調味料置きとして使えば、収納スペースにも困りません。
②木製のカッティングボード
バゲットやチーズなどを並べておしゃれなカフェ風に盛り付ける時に使ったりする木製のカッティングボードです。
丸い形で木製のカッティングボードはツルツルすべって、よく回転します。
頻繁にケーキ作りをしない人にとっては、他の事にも使えるって便利ですよね。
以上のように回転台の代わりとなるようなものでもいいので、ケーキのデコレーションをキレイに仕上げたいのであれば、やっぱり側面はクルクル回しながら塗れるようにした方が綺麗に塗れます。
まとめ
ケーキ作りを成功させるには、レシピ通りに作る事です。
作るのにはもちろん道具が必要ですが、お菓子作りを頻繁にしなければ、代用品を使って作れるなら良いかもしれませんね。
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