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ノーヒットノーランと完全試合の違いは?プロ野球での達成者は何人?

テレビで、「〇〇選手がノーヒットノーランを達成しました」とか「完全試合を達成しました」とか聞いたことありますよね。
どちらも投手の人がすごいということはうかがえますが、いまいちノーヒットノーランと完全試合の違いが分からない人は多いのではないでしょうか。
今回は、ノーヒットノーランと完全試合の違い、プロ野球でのそれぞれの達成者の人数についてご紹介します。

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ノーヒットノーランと完全試合との違いは何?

ノーヒットノーランと完全試合の違いは、相手チームの打者がエラーやフォアボール、デッドボール、打撃妨害、振り逃げによって出塁したか、してないかです。

どちらも相手を圧倒していることには変わりませんが、ノーヒットノーランよりも完全試合するほうが難しいです。

ですので、日本のプロ野球で達成された数で比較すると、完全試合が達成された数よりもノーヒットノーランが達成された数のほうが多いんです。

ノーヒットノーランと完全試合がどんなものなのかもそれぞれ説明しておきますね。

ノーヒットノーランとは?

ノーヒットノーランは、先発のピッチャーが相手打者を無安打無得点におさえて勝つことです。

相手チームにヒットを打たれると認められませんが、エラー(失策)やフォアボール(四球)、デッドボール(死球)、打撃妨害、振り逃げでの打者の出塁の場合は、ノーヒットノーランが認められます。

また、ノーヒットノーランは、複数の投手の継投による場合は、チームの記録として認められます。個人記録としては認められません。

完全試合とは?

完全試合(パーフェクトゲーム)は、先発のピッチャーが相手チームの打者を1度も出塁させずに投げ切り、勝利することです。

ヒットはもちろん、エラーやフォアボール、デッドボール、打撃妨害、振り逃げでの打者の出塁も認められません。

まさに完全試合ですね。

また、ノーヒットノーランと同様、完全試合は、複数の投手の継投による場合は、チームの記録として認められます。個人記録としては認められません。

ちなみに、ノーヒットノーランや完全試合は、野球だけでなくソフトボールにもあります。

プロ野球でノーヒットノーランを達成した選手は?

日本のプロ野球でノーヒットノーランを達成したことがある選手は、今まで81人います。そのうちで、2度以上達成している選手もおり、現在まで92度達成されています。

2度以上達成している選手は、8人います。
3度達成した選手2人います。

日本のプロ野球でノーヒットノーラン3度達成したのは?

その中の一人は日本プロ野球史上に残る伝説の選手の一人でもある沢村栄治選手(巨人)です。

史上初のノーヒットノーラン達成した選手も沢村栄治選手です。
1936年に達成されました。

  • 1936年9月25日タイガース戦 (巨人1-0タイガース)
  • 1937年5月1日タイガース戦 (巨人4-0タイガース)
  • 1940年7月6日名古屋戦(巨人9-0名古屋)

そしてもう1人が、2リーグ制のプロ野球史上唯一3度のノーヒットノーランを達成した外木場義郎(そとこばよしろう)選手(広島)です。

  • 1965年10月2日阪神戦(広島2-0阪神)
  • 1968年9月14日大洋戦(広島2-0大洋)完全試合
  • 1972年4月29日巨人戦(広島3-0巨人)

なんとこの外木場選手はプロ初勝利でいきなりノーヒットノーランの偉業を達成しています。それも1四球という準完全試合って言うんだから凄いですよね。

これまでのノーヒットノーランの達成回数は、澤村選手、外木場選手の3度が最高です。

2019年プロ野球でノーヒットノーランはあった?

2019年だけでいうとノーヒットノーランを達成したのは2人です。

ソフトバンクの千賀滉大選手と中日の大野雄大選手です。ノーヒットノーランもなかなか見れるものではないので、実際に見れた人はラッキーですね。

  • 2019年9月6日ロッテ戦(ソフトバンク2-0ロッテ)ソフトバンクの千賀滉大選手
  • 2019年9月14日阪神戦(中日3-0阪神)中日の大野雄大選手

続けざまにノーヒットノーランが出て注目されましたよね。

千賀選手は、「お化けフォーク」が有名ですが、侍ジャパンにも選ばれており、達成しそうな雰囲気は漂っていましたよ。

大野雄大選手は、去年の試合数はわずか6試合と不調でした。巻き返しを誓う今年は、絶好調であり、ノーヒットノーランを達成したことでさらに波にのっています。

また、東北楽天ゴールデンイーグルスのみ、達成記録はありません。
いつか見れるといいですね。


完全試合ってこれまで何人達成しているの?

完全試合を達成した選手は現在まで15人おり、2度以上達成した選手はいません。
ですので、達成された回数は15回です。

その中の一人はノーヒットノーランを3度達成した外木場選手です。
2回目のノーヒットノーランは完全試合だったんですね。

1回目のノーヒットノーランも1四球ですから、そのリベンジって所でしょうかね。

なお、一番直近で達成された年は1994年なので、もうずいぶんと前ですね。
ちなみに1994年に完全試合を達成した選手は、最近ではよくスポーツ番組に出演していて、当時巨人に所属していた槙原寛己選手です。

1994年5月18日 広島戦 巨人6-0広島

この槙原投手の完全試合、

  • 平成唯一の完全試合
  • 20世紀最後の完全試合

として語り継がれますよね。

現在は、セ・リーグ最後の完全試合、プロ野球最後の完全試合なんて冠も持っています。
難しい記録ですが新しい完全試合の目撃者になってみたいものです。

継投による完全試合の例ってあるの?

最初に完全試合は継投によっても認められ、その場合は個人ではなくチームの記録になるとお話しましたが、継投による完全試合は1例だけあります。

2007年11月1日 中日ー日ハム 1-0(ナゴヤドーム)
中日 山井大介(1-8回)-岩瀬仁紀(9回)

完全試合を目前にした継投が物議を醸しましたが、勝ちにこだわった落合監督らしい采配でもありましたよね。

なにせ日本シリーズで日本一がかかった試合でしたからね。
ナゴヤドームで優勝を決めたかった思いもあったのかもしれませんね。

あと一歩で完全試合を逃したケースは?

200年以降であと一歩で完全試合ながら惜しくも逃したケースもご紹介します。

エラーで完全試合を逃したケース

2006年9月16日 中日の山本昌投手
ノーヒットノーラン達成も4回に三塁手の森野将彦選手のエラーがあり完全試合ならず…

エラーがあったのが4回だったので、それ以外完全試合だって意識があったか否かはわかりませんが、エラーがなければとなったときの森野選手の気持ちを考えると切ないですね。

延長で完全試合を逃したケース

2005年8月27日 西武の西口文也投手
9回までは完全に抑えていたものの味方の援護がなく、延長に入った10回に楽天沖原選手にヒットを打たれ完全試合ならず…

かなりのプレッシャーとそして9回まで投げ切った疲労などもあった事でしょう。
完全試合を前になかなか継投という決断は出来ないですもんね。

9回2死まで完全に抑える四球で完全試合を逃したケース

2012年5月30日 巨人の杉内俊哉投手
9回2死2ストライクと追い込みながらも初の四球を与え完全試合ならず…

あと一球がプレッシャーになってしまったんでしょうかね。
でもノーヒットノーランは達成しています。

完全試合は投手だけの力で取る事はできません。
投手が完全に抑えていると味方の野手にもプレッシャーの輪が広がって行くんですよね。

相手チームだって完全試合をされるのは避けたいので必死ですしね。

完全試合は、投手自身のピッチングはもちろん、味方の見事な守備によって成り立っているんです。つまり、完全試合とは、チーム全体で目指すものなんです。

令和初の完全試合達成者は誰になるのでしょうか。とても楽しみですね。

まとめ

ノーヒットノーランと完全試合の違いは、投手または守備側のミスで相手打者が出塁したかしていないかでした。

どちらも相手チームを圧倒していることに変わりはなく、なかなか見れるものではありません。大変困難なことなんです。

今後このような偉業をたくさん見れるよう、選手たちを応援し野球界を盛り上げていきましょう。

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