夏には着たくなる浴衣。
でも、いざ出してきたら染みがあったなんて経験がある人もいるかと思います。意外ときちんとお手入れしてしまっておくなんて人は少ないのかもしれません。
そこで今回は、浴衣の汚れの落とし方や、丸洗いとクリーニングはどっちが良いのか。泥はね汚れの落とし方、浴衣の汗染みを放っておくと黄ばみになるのか。その対処法などをお伝えしていきます。
後悔する前に、ちゃんとしたお手入れ方法を学びましょう。
ぜひ参考にしてみてください♪
目次
浴衣の汚れの落とし方は?丸洗いとクリーニングどっちがいい?
浴衣の汚れ落としが丸洗いとクリーニングどっちが良いというのは一概には言えません。
それぞれに一長一短というところなので、臨機応変に対応してください。
丸洗い
浴衣が丸洗いについて、まずは丸洗いができるかどうかの確認をするなど手順を追って説明していきます。
1.洗濯表示を確認
まず浴衣の洗濯表示を確認します。
水洗いできるマークがあれば洗濯できます。
水の温度設定も確認した上で表示に従って下さい。
2.色落ちの確認
濃色、柄物の浴衣の場合は、必ず色落ちをしないかの確認をする。
白い布に色がついてきたら、色落ちしています。
色落ちする場合は、家での丸洗いはできないのでクリーニングに出して下さい。
3.シミは事前に処理
浴衣にシミがついてる場合は先にシミを落とします。
シミ抜きする時にも、事前に色落ちするか確認してから行って下さい。
- ファンデーション、日焼け止め汚れ
普段使っている クレンジングオイルを汚れている部分につけて、歯ブラシで優しく擦り、すすぎます。
擦る方向は一定方向です。 - 食べこぼし汚れ
中性の食器洗い洗剤をシミの部分につけて、歯ブラシで優しく擦り、すすぎます。 - 泥汚れ
乾燥させてから歯ブラシで擦って泥を落とし、固形石鹸をつけて歯ブラシで優しく擦り、すすぎます。
※詳細は後述
汚れの種類で洗い方も変わるので注意してくださいね。
4.浴衣をたたむ
浴衣の型崩れや余計なシワを防ぐために、浴衣はたたんでから洗濯機に入れる。
②浴衣を広げる。
③右の前身頃をおくみ線で折り返す。
④ 左の前身頃の衿とおくみを右の前身頃の衿とおくみに重ねる。
⑤左の身頃を右の身頃と重ねるように折る。
⑥左右の袖を重ねて身頃の上に折りたたむ。
⑦袖口と裾がそれぞれ外側にくるように、じゃばら状に折りたたむ。袖口と裾の汚れを落としやすくするために、両方外側にくるようにして下さい。
5.洗濯ネットに入れる。
洗濯ネットは、できるだけジャストサイズのものを用意して下さい。
ネットが大きすぎると、浴衣がネットの中で動いてせっかくたたんでも崩れてしまい、型崩れします。
小さすぎると、浴衣生地が重なってきちんと洗えなくなります。
6.洗濯機に入れる。
「ドライコース」で洗います。
浴衣に使う洗剤は、おしゃれ着用の中性洗剤がおススメです。
浴衣は、基本的には丸洗いできますが生地によって縮んだりする場合もあるので様子を見ながら洗うようにして下さい。
クリーニング
浴衣は水洗いができるマークがあれば家で丸洗いもできます。
でも浴衣の洗濯は、慣れていないと意外と手間も時間もかかって大変です。
- 面倒くさがりな人
- きちんと洗えるか不安な人
- 物干しスペースが狭い人
- 借り物の浴衣の人
これらに当てはまる人は、クリーニングに出した方が安心です。
浴衣のクリーニング料金は、1,000円〜3,000円ぐらいです。
特殊な生地や、加工がされていると値段が高くなります。
手作業か機械作業かによっても、金額に差が出てくるようです。
安いクリーニングだとやはり、仕上がりはそれなりになります。
一度頼んで返ってこないとわかりませんが、クリーニングに出す前にはきちんと出来上がるのか確認してから出した方が良いですね。
安くても仕上がりに満足できなければ意味がないですからね。
浴衣の汚れ 泥はねの落とし方は?
実は泥はねは、油性マジックと同じくらい厄介な汚れです。
泥はねで汚れてしまったら、完全に乾くまでは 触らないように して下さい。
湿っている場合は、ドライヤーなどで乾かして下さい。
泥が完全に乾いたら、汚れを落としてゆきます。
泥汚れの落とし方
汚れている部分を強くこすってしまうと 繊維の奥に、砂の粒子が入ってしまうので気をつけて下さい。
-
- 大体の泥を払って落とします。
- 汚れた部分の下に乾いた布を置き、歯ブラシに洗剤をつけて、上から叩くようにして泥粒を下の布に落と します。
※柔らかい生地の場合は、綿棒がおススメです。 - 下のタオルに汚れが移っていくので綺麗な場所に変えながら、泥汚れが目立たなくなるまで落とします。
- 洗面器などに水を溜めて、優しくゆすぎながら洗剤を落としてゆきます。
汚れを落としてゆくと、輪のようにシミが広がってゆきます。
その部分も、根気強く落としていきましょう。
しばらくやっていても落とせそうになかったら、その時点で止めてクリーニング屋さんにお任せして下さい。
あまりやりすぎると、生地を痛めてしまいます。
浴衣の汗じみは放っておくと黄ばみの原因?対処法は?
汗染みは、どうしてできてしまうのでしょうか。
汗を出す汗腺には、2種類あります。
全身にある汗腺はエクリン腺と言って、サラサラした汗が出て臭いや色もありません。
この汗腺は、汗以外にも アンモニアや脂質、糖質、タンパク質、そして変色や黄ばみの原因となるリポフスチンと言う成分を出します。
この、リポフスチンが汗と一緒に出てきて、汗染みを作り、しばらく経つと黄ばみへと変化してゆくのです。
また、脇にスプレーする制汗剤が体質に合っていないと汗腺に影響を及ぼしてしまい、汗染みになりやすい汗をかくので気をつけて下さい。
汗染みを防ぐための対処法
では、どのように汗染みを防いだら良いでしょうか。
一番効果的なのは、脇汗パッドです。
汗を吸い取って、下着を汚さないようにしてくれるので、浴衣も下着も汗で濡れる事がなくなります。
ただ、敏感肌の方は少しごわごわした感じが気になってしまうかもしれません。
ごわごわした感じが嫌なら、肌に直接貼るシールタイプの汗脇パッドや、ロールオンタイプの制汗剤もあります。
帯下にはタオルで対処!?
そして、汗をかくのは脇だけではありません。
浴衣の場合は、帯を締めるのでそこが一番汗をかきます。
帯をほどくと湿気で帯が、シワシワになる事もあるぐらいです。
そんな場合は、着付けの際に帯の高さに薄めのタオルを一枚挟んでおく と、タオルが汗を吸い取ってくれるので浴衣を汗で濡らさなくてすみます。
まとめ
浴衣の時期が終わったら、きちんと洗って綺麗にしてからしまっておく事も大事ですね。
いつもクリーニングに出そうと思って放っておいた浴衣を思い出しました。
いざ、出して着ようと思った時にシミや汚れで着られないなんて悲しくなります。
めんどくさがらずに洗濯orクリーニングをして綺麗にして、次の時期に向けて大切にしまっておきましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
浴衣の汗染みや黄ばみの落とし方についてはこちらも見てみる。