たまに病状などを表す表現として「小康状態」という言葉を聞きますがきちんと意味を知っていますか?
小康状態とは健康ではないって事ですよね^^;
「小」という人文字が加わるので、完全な健康状態ではなさそうですよね。
では、小康状態とは、どんな意味や由来を持つ言葉なのでしょうか。
ここでは、小康状態という言葉について、使い方も含めて、詳しくお話していきます。
小康状態ってどんな意味?
ではまず、「小康状態」という言葉の、正しい意味についてお話していきたいと思います。
小康状態とは、「患っていた状態から、少しだけ回復した状態」を指す言葉です。
つまり、「危険な状態を一応脱した状態」ということなので、完全な回復ではありません。
むしろ、「危険な状態は脱したけれど、いつまた悪化するかわからない」という状態ですね。
よく、誰かが危篤状態になると、「今晩が峠です」と言われたりしますよね。
でも、その「峠」を越すと、「一応は少し良くなった」ということで、「小康状態」だと表現されるのです。
そのため、小康状態の段階では、健康どころか、まだまだ安心できない状態だと言えます。
なので、「小康状態」と言われた場合、まだ喜ぶのは早く、油断もできません。
ただ、小康状態は、「一応は容体が落ち着いている」という状態でもあるようです。
そこから考えると、「命の危険だけは、何とか去って行った段階」であるとも言えます。
小康状態という言葉の由来は?
さて、そもそも「小康状態」という言葉は、何に由来している言葉なのでしょうか。
小康状態の由来については、実はほとんど情報がないのが現状です。
でも、「小康状態」という言葉の漢字から、由来を予測することはできそうですね。
そして、「康」の文字には、「無事である・安らかである」という意味があるそうです。
これらから考えてみると、「小康状態」は、「ささやかな安らぎ」という状態ですね。
つまり、「命の危険は一応脱して、ささやかな安心を味わっている状態」が「小康状態」だと言えます。
この言葉を生み出した人はきっと、漢字1文字ずつの意味を組み合わせて生み出したのでしょう。
いつ誰が生み出した言葉なのかは不明ですが、漢字の意味を知ることで、本当の意味や由来が伝わりますね。
小康状態の正しい使い方は?
「健康状態」と混同されがちなこの言葉ですが、どう使うのが正解なのでしょうか。
「小康状態」という言葉は、「小康を得た」「小康を保つ」という言い方でよく使われます。
例えば、「彼の病状は小康を保っている」という表現で使われたりします。
この表現の意味は、「彼の病気は危機状態を脱し、今の所安定している」というものです。
もちろん、「小康を保っている」ではなく、「小康を得た」という言い方でもOKです。
トラブルなどにも使える小康状態とは?
又、「小康状態」は、病気関連だけでなく、トラブルがひと段落した時にも使われます。
例えば、「紛争状態は小康を得た状態である」という表現で使われたりします。
つまり、「紛争状態の危機的状況は去り、一応何とか安定している」という意味ですね。
もちろん、「小康状態」という四字熟語の形でも使われることがありますよ。
例えば、「彼の病状は小康状態である」といった使い方が一般的です。
天気で使われる場合の小康状態って?
更に、天気のことを話す時にも、「小康状態」が使われるケースもあります。
例えば、「昨日からの暴風雨は、今のところ小康状態だ」といった表現です。
これはつまり、「昨日から続いている暴風雨が、何とか山場を越えた」という意味です。
このように、台風や暴風雨・豪雪などがひと段落した時も、小康状態という言葉を使います。
まとめ
小康状態という言葉の由来は定かではありませんが、「山場を越えた」という意味で使われます。
「まだ安心できる状態ではないけれど、危機的状況は脱した」というニュアンスですね。
主に、病状を説明する時に使われますが、天気や社会情勢を説明する際も使われることがあります。
又、「小康状態」の他、「小康を得た」「小康を保つ」という表現もあります。