土鍋でお料理すると、美味しくなります。煮込み料理やご飯も炊けます。
しかし、テフロン加工の鍋とは違い、あっという間に焦げついてしまいます。無理矢理こすれば落ちますが、傷がついてしまいますよね。
そこで今回は、土鍋の焦げの落とし方で簡単なやり方はどんな方法か。土鍋の焦げをそのままにしておくとどうなってしまうのか。土鍋が焦げ付かないようにする方法ってあるのかなどについてご紹介します。
目次
土鍋の焦げの落とし方で簡単なのは?
土鍋が焦げついてしまっても、ゴシゴシと力任せに擦ってはいけません。
焦げには種類がいくつかあるので、そこを見極めて焦げに合った落とし方をすれば簡単に落とす事ができます。
焦げの種類は、軽い焦げか強い焦げかに分かれます。
軽い焦げの場合は、寝る前に土鍋に水を入れて置いておけば次の日の朝には、焦げが浮いてきて柔らかくなっているので、あとは布巾で優しく擦ってあげれば簡単に落とす事ができます。
強い焦げ付きには、種類が2種類あって落とし方も変わってきます。
重曹を使って土鍋の焦げを落とす方法!
米、肉、魚などの酸性の焦げには、アルカリ性の重曹を使うと簡単に落とせます。
落とし方
1、土鍋の焦げにかぶるくらいの水を入れます。
2、1に重曹大4を入れます。
3、土鍋を火にかけて、ぐつぐつと沸騰させます。
4、汚れが浮いてきたら、お湯を捨てて、布巾やスポンジなど柔らかい素材のもので焦げを落とします。
※一度で落ちない場合は、1〜4を繰り返し行って下さい。必ず水から煮立たせる事が大事です。お湯から始めてしまうと、重曹の効果が無くなってしまいます。
お酢を使って土鍋の焦げを落とす方法!
野菜、きのこ類、果物などのアルカリ性には、酸性のお酢を使うと簡単に落とせます。
落とし方
1、柔らかいたわしで土鍋の焦げ付きを洗う。
2、鍋に水を入れます。
3、お酢を50~70cc入れて、沸騰させる。
4、全体が沸騰したら火を止めて、数時間そのまま放置します。
5、水を捨てて、布巾やスポンジで優しく擦って焦げを落とします。
※洗うたわしは金だわしは使わないで下さい。洗う時に力を入れすぎると傷ついてしまうので気をつけて下さい。
重曹と同じく、水から沸騰させて沸かして下さい。
力任せに擦っても焦げは取れないし、土鍋が傷つくだけです。
焦げの種類を見て正しい落とし方で落として下さい。
土鍋の焦げをそのままにしておくとどうなる?
土鍋の焦げ付きを放置しておくと落ちずらくなります。
しかし、慌てて硬いもので刮げ取ったりはしないで下さい。
放置してしばらく経っていたとしてもまずは、土鍋に水を張って、ぐつぐつと沸かしてみて下さい。
焦げがゆるくなるはずです。
ゆるくなった焦げは、タワシで擦ればきれいに落ちます。
タワシで擦っても落ちない時は、普通の焦げ落としと同じ要領で、水にお酢か重曹を入れて土鍋を弱火で炊き、段々強火にしてしばらく炊いてタワシでこすればある程度の焦げは、綺麗になります。
それでも落ちない頑固な焦げは、天日で3日以上カラカラに干して乾かすと剥がしやすくなります。
ちなみに、土鍋の底が濡れたまま火にかけると温度変化で割れやすくなるので気をつけて下さいね。
こびりついた焦げ汚れもちゃんとした方法で処置すればある程度は汚れも落ちます。
しかし、全部を落とすことができないので料理をする時に多少の影響が出てしまう可能性も出てきます。
あまり気にならないようならそのまま使っても良いですが、味や臭いに変化がある場合は、新しく土鍋を購入してしまっ方が良いですね。
まず一番大事な事は、土鍋を焦がさないように使用する事です。
土鍋が焦げ付かないようにする方法ってある?
焦げを落とす方法ももちろん大事だけど、土鍋が焦げ付かないようにする方法ってないの?という人も多いですよね。
焦げ付かないようにするには、使う時に対処する必要があります。
土鍋が焦げ付かないようにする方法をご紹介していきますね。
土鍋に目止めをする!
焦げ癖がついてしまっていると焦げやすくなります。
癖を直すには、目止めをれば直せます。
新品の土鍋をおろした時にする目止めと同じです。
目止め方法
1、土鍋を洗って水気が残らないようによく拭いて、土鍋にお米のとぎ汁を入れます。
2、お米のとぎ汁を強火で沸騰させたら弱火にして20~30分沸騰させます。※火のかけ過ぎには気をつけて下さい。米のでんぷん質が焦げついてしまうので、時間には気を配って下さい。
3、火を止めたらそのまま放置して、冷めたらとぎ汁を捨てます。※長時間の放置はしないで下さい。土鍋は水分を吸収しやすいので、土鍋を手で触れるくらいの熱さになったらとぎ汁を捨てて下さい。
4、土鍋を水洗いして乾いた布で拭いて自然乾燥をさせる。
なぜ新品の時に目止めをするのが良いのかについてはこちらの記事にまとめています。
⇒ 土鍋の目止めって何?新品のおろし方!ひび割れの原因と予防方法
あら塩をひとつまみ入れる
ご飯を炊く時に使える簡単な方法です。
土鍋でご飯を炊く時には、粗塩をひとまみ入れて、お米を入れると焦げ付きを防止する事ができます。
お焦げが出来るのは美味しいけど、焦げ付きは嫌ですからね。
土鍋をしっかり乾燥させる
土鍋をしっかり乾かす事はとても大事です。
土鍋を使ったらきれいに洗って布巾で水分を拭き取り、コンロで弱火にかけて15~20秒くらい空焚きします。
後はコンロに置いたまま放置する。
時間があれば次の日も風通しの良い場所に置き、乾燥させれば完璧です。
意外とこの手間をやらない人多いですが、焦げ付いた時に落とす時間を考えるとこのひと手間やっておくと良いですよ~!
土鍋が焦げ付く原因は?!
焦げ付きを防ぐには、焦げ付く原因を知っておく事も大切です。
土鍋が焦げ付くのには、ふたつの理由があります。
火力が強すぎること
土鍋が焦げ付く原因の1つは、土鍋をかける火力が強すぎる事があげられます。
土鍋ごはんを炊く時には、強めの火で一気に炊くのがコツになります。
だからと言って最大火力でやれば良いって事ではないんですよね。
コンロの火力や土鍋の大きさや状態などは、その家によって違うので、レシピなどに載っているやり方でやっても失敗する事があります。
また、同じ条件や人で作っても夏と冬では気温や水温が違うので、違った炊き具合になります。
ちょうど良い火加減にするには、何度も作って土鍋の特徴を知るしかありません。
火にかける時間が長すぎること
またやりがちなのが土鍋を火にかける時間が長すぎるという点!
これも土鍋の焦げ付きの原因になるんです。
こちらは火加減と違って簡単に対処できます。
土鍋を焦がさないためにも、そばで見張っていれば焦げも防げます。
焦げついてくると匂いがしてくるので、注意して土鍋を見ていれば、匂いの変化がわかるので焦げ臭い匂いがする前にコンロから土鍋を下ろして下さい。
と言っても、子育て中だったりするとなかなか付きっ切りでとはいかないものですけどね。
ちょっと気にしているだけでも違いますよ。
まとめ
土鍋を使うと料理が美味しくなるのはわかりますが、お手入れが大変だと思って敬遠しがちですよね。
でも、日常のお手入れをきちんとして使っていけば、さほど手間はかからないものです。
土鍋で炊いたごはんは美味しいのでぜひ面倒がらずにチャレンジすると良いですよ~!
コツを掴むともう炊飯器のご飯は食べられないなんて言う人も居ますからね(´艸`*)
でも土鍋ご飯って保温方法とかも気になりますよね。
炊き方のコツや冷めちゃったご飯を美味しく食べるレシピなんかはこちらにまとめています。
⇒ 土鍋ご飯の保温はどうする?炊き方のコツや冷ご飯レシピは?