楽しみにしていた旅行や事前に決まっていた出張などで航空券を確保していたけど天気予報を見ると台風が重なりそう・・・予定していたフライトが欠航になったらとても困りますよね。運航したとしてもかなり揺れるんじゃない?なんて心配になることも。
この記事では、台風の日の飛行機の揺れについて、欠航になる確率や予約していたホテル代はどうなるかについて説明します。
目次
台風の日の飛行機の揺れってどのくらい?
旅行や帰省、出張などで飛行機に乗る予定の日に台風が重なった。
欠航しないだけましかもしれないですが、台風の影響で飛行機はかなり揺れるんじゃないの?と心配になるかと思います。
飛行機にあまり乗らない人なんかは特に、飛行機が揺れたら気が気じゃないと思います。実際、台風の日の飛行機の揺れはどのぐらいなのでしょうか。
台風の日に飛行機に乗った人の体験談!
わたしは台風の日の飛行機に乗った経験がないので、実際に乗った人の経験談をまとめてみました。
『海外から台風の迫っている日本(成田空港)に近づくと飛行機がガタガタと揺れる時間が長くなり、時には「ガターン!」と激しく揺れることも。揺れるたびにいろんな場所から「キャー」とか「ウオ!」という驚く声や、子供の泣き声が大きくなっていった。
しまいには「台風の影響で成田空港に着陸できない状況です。着陸できるタイミングを見計らうために成田上空を旋回します」というアナウンスが入り、強い揺れの中しばらく上空を旋回していた。』
『まるでジェットコースターに乗っているかのようにガタガタと音を立てながら大きく揺れた。窓から外を見てみると翼が思いっきり斜めに傾いていて平行を保てていなかった。
ときにはふわっと大きく揺さぶられて嫌な浮遊感を感じた。』
『しばらく細かい揺れが続いていたが、いきなりガタン!と下に落ちるように大きく揺れて腰が浮くほどだった。紙コップの飲み物がこぼれてしまった乗客が複数いた。
地面に落下するのではと心配になるほどだった。』
体験談を見ているだけでゾッとしますね。この状態を数時間も耐えなければいけないなんて恐ろしすぎます。
上空で旋回を繰り返しても最終的に無事に目的の空港に着陸できただけ良いです。中には、目的の空港に着陸できずに、台風から遠い新千歳(北海道)空港まで行く羽目になった人もいました。
台風で飛行機が欠航する確率ってどのくらい?基準はあるの?
台風の日に気になるのが欠航情報。
テレビやラジオでは、頻繁に欠航になっているイメージですが、体験談があるように台風の強い揺れの中でも運航することもあります。
実際台風で飛行機が欠航になる確率ってどのぐらいなのでしょうか。
台風でも国際線の場合はほとんど欠航することはありません。
出発地さえ台風が過ぎて天候が回復すればフライトには問題はないので時間を多少ずらして調整をしてできるだけ飛ぶようにしています。国際線は本数が少ないうえ損失も大きいので出来る限り飛ばす方向で検討します。
国内線の欠航率はどうなの?
では国内線の場合はどうなのか、前例をみてみましょう。
2017年の台風18号では、714便が欠航しました。
数字だけ見ると多いように感じますが、確率的には国内便数全体の31%ほどだそう。
国土交通省が発表している国内航空会社11社の台風シーズンの7月~9月期の天候による欠航率は、平成28年度は約0.7%で「100回に1回」という低い確率になっていますがこれは
平均の数字で、実際には50%を超える高い欠航率でした。
飛行機の欠航に明確な基準があるの?
欠航になるのにはっきりとした基準はありません。
台風などの悪天候の際は、出発地と到着地の天候や滑走路の風速・風向きなどを考慮して最終的に各航空会社が欠航するかどうかの判断を下します。
欠航基準は機種や航空会社によって異なります。同じ区間でも運航している会社と欠航している会社があるのも珍しくはありません。
飛行機欠航は航空会社などによって基準が違うのはなぜ?!
その理由としては、まず機種の違いがあげられます。機材によって「横風制限」が異なるからです。
飛行機が欠航するかどうかの判断をする際に最も重要になるのが、離着陸時の滑走路の横風の強さ。飛行機は横風に弱いため、15m~20mの横風で影響がでます。この横風にどれだけ耐えられるかが重要になってきます。
また、操縦するパイロットの資格次第でも変わります。視界が悪くても離着陸できる資格を持っているパイロットと持っていないパイロットがいます。
パイロットの資格と天候によって、運航するかどうかに差が出ます。
各航空会社によって異なるいろんな理由があって欠航するかどうかを慎重に決めているのです。
台風で飛行機が欠航した時はホテル代とかどうなるの?
もしも台風の影響で乗るはずだった飛行機が欠航し、目的地に行けなかった場合予約していたホテルなどの宿泊費はどうなってしまうのでしょうか。
キャンセル料金の規定は施設によって違いはありますが、当日のキャンセルは宿泊費の50%なり100%なり支払うルールがあります。
予約していたホテルによっては飛行機が欠航でもキャンセル料金がかかることがあります。
「飛行機の欠航は仕方のないこと。行けるものなら行きたかったけど飛行機が欠航したのは私のせいじゃないし払うのはおかしい!」と思う人も多いのではないでしょうか。
理由を説明したうえでホテル側がキャンセル料を支払ってくださいと言っているなら、基本的には決められた代金を支払わなければいけません。
天候による飛行機の欠航は、あなた自身も、ホテルの人も、欠航した航空会社も、誰も悪くありません。仕方のないこと。
航空会社に請求したくもなるかもしれませんがもちろんそれもNG。原則、自腹になります。
ただし、旅行保険に加入していたり旅行保険付きのクレジットカードを持っている場合は補償が適用される場合もあります。
まとめ
台風が接近する中で運航した飛行機は予想以上の揺れと衝撃を感じます。
台風の影響による飛行機の欠航基準は各会社によって違い、明確なものはありません。
もしも予約していた飛行機が台風で欠航になっても、ホテル代などは基本的には自腹になります。
悔しいですが、ごねてしまえばただのクレーマーです。
こうならないために、予約の段階でもしもの時のことを確認しておいたり旅行保険に加入することをおすすめします。