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酉の市の熊手の値段はどのぐらい?買い方や飾り方は?

よく浅草とかで酉の市がやっているというのはテレビで見たりしますが、詳しい事はいまいちわかりません。

熊手は縁起物という事ぐらいでそこまで知っているわけでもありません。でも、買いに行くとなると、いろいろ知っておくべき事があるみたいです。

そこで今回は、酉の市の熊手の値段ってどのぐらいなのか、熊手の初めての買い方、また、ルールはあるのか。買ってきた熊手の飾り方やどこに飾るのが良いのかなどについてご紹介します。

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酉の市の熊手の値段ってどのぐらいなの?

小さなサイズの熊手なら、1000円〜2000円くらいから売っています。

大きなサイズの熊手になると、何十万円のものもあります。
その中で売れ筋となると、1万円~5万円ぐらいが一番売れていきます。

ただ単に「5000円くらいの熊手でいいかな?」と安易に考えて買うのは間違っています。ここが熊手を買う時には重要です。

熊手を買う時には、小さい熊手から買い始めて世帯の繁栄や事業が大きくなったりしたら、熊手も同じ様に出世していくのが良いとされていす。
逆に、去年は大きい熊手を買ったけど、今年は小さいものにするという事は縁起が悪く、あまり良いとされていません。

熊手は、福をかき込む縁起物なので、毎年大きくしていく事で前の年よりもさらに多くの福を招くようにとされています。
ちなみに、次の年にも同じ大きさの熊手を買うのは大丈夫です。

また、熊手の正面に付いている紐の色にも意味があって、黄色→ 赤 → 紫→ 金色の順でランク分けされているので、同じ値段や大きさでも紐の色のグレードを上げれば、 去年とはランクが違うという事になります。

お金を出せば、大きい熊手はいくらでも買う事はできます。
でも、だんだんと熊手の大きさを大きくしていくのも熊手を買う楽しみの一つです。

まずは、小さめの1000円~2000円台くらいの熊手から始めてみてはいかがでしょうか。

酉の市の熊手の買い方って?ルールはあるの?

熊手を買うまでには流れがあります。その流れに沿って購入します。

①熊手を買うお店を選ぶ

酉の市では、たくさんの熊手屋さんが並んでいます。

色々、吟味していくと、なんとなくお店独自の趣きがわかります。
熊手屋さんを一度選んだら、毎年同じお店で熊手を買う人がほとんどなので 、これから毎年お世話になると思いながら熊手の柄や色合い、お店の人の雰囲気が気に入ったお店を選んで下さい。

最初が肝心って事ですね。そう考えるとお店選びにも気合が入っちゃいますね。

②熊手を見る

最初に購入する熊手は、安くて小さいものがおすすめです。

ちなみに、熊手には目的別に種類が分かれています。
・招き猫がついた熊手→福を招く
・小判がいっぱいついた熊手→金運が上がる
・おかめの面がついた熊手→幸せを呼ぶ

自分の目的に合った熊手を購入して下さい。

 

ここからは、熊手購入のルールになります。

③値切る

お店を決めて店の前で熊手を選んでいると、威勢のいい声が聞こえてきます。

ここからが本番になります。
どんな物が欲しいのか聞かれるので、最初は予算よりも少ない額を言ってみます。
そうするとお店の人は、お客が欲しいと思ったものよりは少しランクの低い熊手を選んできます。

お客としては、値段は変えずにもう少し大きなものが欲しいので、あの手この手で値段交渉をして下さい。
値引き合戦を続けていると、お店の人から「まけた、まけた」の声が聞こえてきます。

しかし、ここで安く買えたと喜んではいけません。
ここからは、江戸の粋な計らいです。

まけて頂いた分を「ご祝儀」としてお返しするのです。
今でいうと、ウィンウィンな関係です。

まけてもらったのにご祝儀を渡さないのは、無粋な人と見られるので気をつけた方が良いですよ。

なかなか初心者には難しい…感じもしますが、値段交渉ってやってみると実は結構楽しかったりします。
自分の言葉で値段が変わるって意外と快感です(笑)

まずは周りを見て、見様見真似でもやってみると良いですね。

④手締めをしてもらう

高い熊手を買ってくれた人には、もれなく 手締め がついてきます

この手締めが聞きたくて、毎年酉の市に行く人もいる程です。
手締めのサービスは、だいたい1万円以上の熊手を買えばしてくれます。

1万円以上の熊手となるとハードルが高いと思いますが、毎年買ってくれる常連さんには、 手締めをしてくれるお店もあります。
毎年同じお店で買って、お店の人に名前と顔を覚えてもらえば、手締めもしてくれるかもしれません。

⑤高く掲げて持ち帰る

購入した熊手は、正面を向けて高く掲げて持ち帰ります。

これは、来年の酉の市までの一年間に福をいっぱいかき込んでくれるようにと願いを込めてです。
そして熊手を手に入れた後は、寄り道はしないでお家に帰るようにして下さい。

せっかく熊手でかき込んだ福を、寄り道した場所に落としてしまうとされているからです。

ちなみに、遠方から買いに来られた方は大変なので境内には宅配サービスもあります。
この辺は、現代に添って変化してくれて有難いですね。

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酉の市で買った熊手の飾り方は?どこに飾るの?

熊手を飾るには、神棚があるなら神棚に飾るのが1番良いです。

特に酉の市や、初詣等で買った「熊手守り」は神聖な物なので神棚に飾るのが最も相応しいです。
しかし、マンションやアパートに住んでいて神棚が無い場合や大きな熊手を買った場合は、神棚に飾れない事もあります。

そんな時は、玄関やリビングや寝室などの普段過ごす部屋に飾っても大丈夫です。
ただし、どの部屋に飾る場合でも必ず「目線よりも高い位置」に飾るようにして下さい。

尊い神様を低い位置に飾ると失礼になるので、高い位置に飾る事は当然です。
なるべく飾る前には、その場所を綺麗に掃除してから飾ると良いです。

熊手を飾る方角は?

熊手を奉る部屋によっても正しい方角は異なります。

神棚

方角は気にしなくて大丈夫です。
熊手が倒れない様に気をつけて飾って下さい。

玄関

福をかき込みやすいように、入口の方に向けて飾ります。
神棚が無い場合は、玄関に飾るのがおすすめです。

その他の部屋

その年の恵方(吉の方向)が決まっているので、その方向に向けて飾ります。

2018年の恵方は「南南東」です。
他にも、太陽が昇る南向きや太陽が昇り始める東向きに正面を向けて飾るのも良いです。

熊手の正面を北向きに飾るのは、不吉になるので避けた方が良いです。

熊手の処分はどうする?

ちなみに、熊手が不要になって処分するには、 酉の市の「熊手収め所」に返すのが一般的です。

他にも、

・年末年始にお参りに行った際に、お焚き上げや古神札納め所に納める方法。
・近所の神社などで1月15日頃に行われるどんと焼きで燃やしてもらう方法。

熊手は約1年間で効力が切れてしまうので、1年飾ったら役目を果たしてくれた熊手に感謝して新しい熊手と取り換えて下さい。

まとめ

熊手を買うのは、福を買うようなものですからあんまりケチケチせずに気前良くいきたいものです。
毎年の恒例行事として、縁起を買うのも楽しいですね。

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