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空手の流派オリンピックで採用されるのは?!階級や出場資格は?

2020年東京オリンピックの正式種目として採用された空手ですが、空手って流派がいくつかあるんです。
空手の競技は、形競技と組手競技の2つあります。
今回の東京オリンピックで採用された流派は、形競技・組手競技ともに伝統空手というものです。
今回はオリンピックで採用された流派、どう階級分けされているのか、オリンピックの出場資格についてご紹介します。

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空手の流派オリンピックで採用されるのは?別の流派は出られない?

空手の流派は、主に「伝統空手」と「フルコンタクト空手」があります。

2020年東京オリンピックでは、伝統空手が採用されました。

伝統空手は形競技と組手競技の2つあります。
形競技で行われる形は、世界空手連盟が定めた形(約75種類)の中から選択します。

オリンピック採用の伝統空手とは?

全日本空手道連盟という団体を中心とした流派のことを伝統空手といいます。

全日本空手道連盟とはいろんな流派が集まり結成された連名です。伝統空手では、松涛館、剛柔流、糸東流、和道流が四大流派と呼ばれており、空手界では有名です。

伝統空手の形競技と組手競技についてご紹介します。

伝統空手の形競技とは?

形競技は、様々な攻撃や防御の一連の流れを演じるものです。

攻撃と防御を力強くかつ美しくできるか競うのですが、1つ1つの動作のキレがとてもあり、かっこよく、迫力があります。

また、流派により形も違ったり、人によって出す技も違うので、何人の選手を見ても飽きません。

伝統空手の組手競技とは?

伝統空手の組手競技は、寸止めルールです。相手には直接当てないように調整します。
寸止めでどうやって勝負つけるの?と思う人もいるのではないでしょうか。

試合はポイント制であり、きれいに決まった攻撃にポイントが与えられるんです。致命傷になるであろう攻撃はとてもポイントが高いです。

試合の特徴は、駆け引きと速さであり、一瞬のうちに寸止めが決まりポイントが入ります。試合も男子3分、女子は2分ほどしかなく、あっという間に勝敗がつきます。

また、寸止めといってもその1つ1つの拳には重みがあり、迫力があります。

オリンピックに採用されなかったフルコンタクト空手とは?!

反対に相手を殴ったり、蹴ったりしていいのがフルコンタクト空手です。

伝統空手と違いケガがとても多いです。
伝統空手とは違い、フルコンタクト空手には組手競技しかありません。

試合の様子は、キックボクシングと似ています。

空手はオリンピックでどう階級分けされるの?

組手競技は、ボクシングみたいに体重別に階級が分かれています。

世界空手道連盟(WKF)のルールでは、

  • 男子
    60kg級、67kg級、75kg級、84kg級、84kg超級の5段階
  • 女子
    50kg級、55kg級、61kg級、68kg級、68kg超級の5段階

と男女とも5つの階級に分けられています。

ですが、今回の東京オリンピックでは、男女ともに3つの階級のみになっているので、統合されている階級の選手はちょっと不利になりますよね。

  • 【男子】67kg級、75kg級、75kg超級の3段階の階級
  • 【女子】55kg級、61kg級、 61kg超級の3段階の階級

よって、男子は、60kg級と67kg級、84kg級と84kg超級が統合、女子は50kg級と55kg級、68kg級と68kg超級が統合されます。

体重が重い人は、比較的身長も高く、腕や脚のリーチが長かったりします。
なので統合された下側の階級の選手には不利になるのかなと思います。

寸止めだから体重関係ないのではと思うかもしれませんが、リーチが長い人のほうが有利ということは、寸止めだとしても変わらないんですよね。

そして、階級の数が減ったことにより、出場選手の数も減るのも見る側としてもちょっと残念ではありますね。

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空手のオリンピック出場資格ってどうなっているの?

今回は形競技では、男女ともに1種目ずつあります。
組手競技では、男子の階級が3段階あり、女子の階級が3段階あります。

東京オリンピックの空手は形競技と組手競技で計8種目あります。

1つの種目につき、1つの国から1選手しか出場することができません。

東京オリンピック空手の代表選手の決め方は?

世界ランキングによる代表決定!

  • 形競技男女、組手競技男子75kg級、女子61kg級
    それぞれの種目の世界ランキングの上位4名がオリンピック代表に選出されます。
  • 組手競技の男子67kg級、75kg超級、女子の55kg級、61kg超級
    世界空手道連盟(WKF)のルールの2階級が統合された種目なので、各種目でWKFの2階級それぞれの世界ランキング上位2名ずつがオリンピック代表に選ばれます。

ですが、WKFの2階級の世界ランキング上位2名に同じ国の選手がいたら、片方は出場できません。普段は階級が違いますが、東京オリンピックでは出場枠をかけたライバルになります。

オリンピック予選による代表決定!

次に、2020年5月8日〜10日にオリンピック用の予選大会が開催され、1~3位に入賞した選手(計3名)がオリンピックに出場できます。

開催国枠での代表決定

世界ランキングや予選大会でのオリンピック代表枠に日本の選手がいない階級は、世界ランキングが最も高い日本人選手が選ばれます。

今度のオリンピックは東京開催って事で、開催国枠で日本選手は各階級に参加することができるので楽しみではあります。

まとめ

2020年東京オリンピックで初めてオリンピックの競技としてが採用された空手ですが、
伝統空手が採用されます。

また、組手競技の階級は、男女3階級ずつになります。
現在、形競技の男女1名ずつ、組手競技の男子75kg超級の計3名の日本の選手の出場が決定しています。

東京オリンピック空手代表決定者

【形競技】
喜友名諒選手(男子)
清水希容選手(女子)
【組手競技男子75kg超級】
西村拳選手

他の階級での日本の選手が誰になるのか楽しみですね。

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