食・料理

栗拾いの後処理はどうする?栗の保存方法は?すぐ食べるってできる?

秋になると美味しくなる食べ物がたくさん出てきます。

栗もその一つです。お庭に栗の木があれば、落ちてきたのを食べたり、田舎からたくさん送ってきたりと何かと身近な食べ物です。しかし、自分で拾って最初から栗の処理をした事がある人って限られてきますよね。

そこで今回は、栗拾いで拾った栗の後処理方法や、拾った栗の保存方法。栗拾いで拾った栗はすぐ食べられるのか、又その方法などについてお伝えしていきます。

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栗拾いで拾った栗の後処理ってどうすればいい?

栗拾いなどで栗を拾ってきた場合はまず、栗の選別作業をする必要があります。

自然界で育った栗は無農薬なので、ほとんどが虫に食われている恐れがあります。

そこで、虫食い穴がある栗とない栗の仕分けをする必要があります。
残念な事に、無農薬で自然に育った栗で虫に食われていない栗はほとんどないのです。

穴が開いてしまっている栗は、中に虫がいるか、いなくても過去に存在していて中の実は食い荒らされています。
食べるのは諦めた方がよさそうです。

パッと見、穴が見当たらない場合でも表面に白い粉がふいているものや、殻に黒い汚れがあるものは既に虫食い被害に遭っている場合が多いです。

きちんと選別をすれば、食べられないような虫食いの栗は避けられます。
でも、虫食いや卵の産み付けられている栗を100%取り除くというのは難しいのです。

自然の美味しい恵を頂くには、ある程度の虫食いは仕方がないと多少の諦めは必要です。

栗虫の見つけ方

 

晴れていたらベランダに新聞紙をしいて栗をまんべんなく広げて置いておきます。

しばらくすると、中にいる虫は危険を察知して逃げていきます。

その後に、大きめの鍋やボウルに栗と水を入れて浮いてきた栗は危険ですので取り除きます。

明らかに穴があって栗が軽かったら、虫に食べられた後です。
見つける事ができず茹でてから小さな虫を発見することもありますが、気持ち悪くなければその部分を取り除いて食べることができます。

ただ、剥いてみたら真っ黒って事もあるのでその栗は、食べないで処分してください。

結論としては、栗拾いした生栗は拾ったら放っておかずにすぐに何等かの処理をした方が良さそうです。

拾った栗の処理方法とは?!

  1. 洗う
    見た目にはきれに見えますが、外に実っていたものなので汚れが付いています。そのままにしておくとカビの原因になりますので、まずは水洗いをして汚れを落とします。
  2. 湯温処理
    すぐに、加工処理できないと栗虫が成長します。それを防ぐために、湯温処理を行います。50℃の湯温に栗を30
    分間漬け 、その後流水で15分冷やします。
  3. 陰干しで乾燥
    ざるなどに入れてしっかりと水を切ります。ある程度水が切れたら、新聞紙などに広げて陰干しをします。天気が良ければ数時間で乾きます。
  4. 保存
    すぐに、調理して食べない場合は、冷蔵庫で保存します。
    一ヶ月寝かせると、栗は糖度を増します。 三ヶ月以上食べない場合は、冷凍庫に入れて保存しておくと安心です。

栗拾いで拾った大量の栗の保存方法って?

*常温保存

栗は常温保存ができます。

ただ、もし虫がいた場合は常温で置いておくと中身を食べてしまう恐れがあるので、できれば冷蔵保存が望ましいです。
ちなみに、茹でた栗は常温保存できませんので気をつけて下さい。

それをふまえた上で常温保存する場合は、新聞紙を広げて皮付きのまま包み、日の当たらない涼しい場所に保存しておきます。
また、乾燥させたくない場合は、よく洗った栗を水が入ったバケツに入れて冷暗所で保存します。

その際水は、毎日変えるようにしましょう。これで、栗が乾燥するのを防げます。

保存期限は、 1週間程度

ただこの日数は、中に虫がいたと仮定した場合です。
栗の中に虫がいないとわかっていれば常温でも長期保存が可能です。
※水につけてしまった栗は、1週間以内が限度です。

冷蔵保存

栗は寒い所に置いておくと自分を守ろうとします。そうすると、糖度が増して甘くなります。

なので、保存方法で一番適しているのは冷蔵保存だと思います。
保存方法は、皮を付けたままの栗を洗わずに乾いた布で軽く拭き、糖化を早めるために1日天日干しにして水分を抜きます。

次に、新聞紙に包んでビニール袋に入れたら冷蔵庫のチルド室で保存します。
チルド室に入らない場合は、冷蔵庫の一番冷える場所に保存します。

茹でると糖化は止まってしまうので、必ず生の状態で保存して下さい。

保存期限は、1~3か月

保存中、湿気があるとカビが生えてきてしまう事もあるので新聞紙が湿ってきたら定期的に交換して下さい。

冷凍保存

栗を冷蔵保存して、糖度を増やしてから(4~6週間)

ジッパー付き袋に入れ空気をしっかり抜いて、冷凍保存します。
皮は、剥いても剥かなくてもいいです。

これから作るものによって変わってきます。
たとえば、栗ごはんにするなら、剥いてから冷凍した方が便利です。

蒸し栗や茹で栗を作るなら、剥かないほうが作りやすいです。

保存期限は、およそ6か月間

ただ、あんまり長く冷凍しすぎると霜がついて美味しくなくなりますので、なるべく早く召し上がって下さい。

ちなみに、冷凍栗は解凍するとふにゃふにゃになってしまうので、解凍はしないでそのまま調理して下さい。
圧力鍋があれば、沸騰してから10分間加圧し圧力が下がるまで置いておく。

これで、美味しい蒸し栗ができあがります。
圧力鍋がない場合は、たっぷりお湯を沸騰させて、凍ったままの栗をそのまま入れて茹でて下さい。

茹でずに使いたい場合は、凍ったままの状態で切れ目を入れて剥く事もできます。

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栗拾い後すぐ食べる事ってできる?方法は?

栗を拾った後すぐに食べる事は、あまりお勧めしません。

栗は収穫した後は、まだ食べ頃になっていない事がほどんどです。
栗を甘く美味しくする為には、栗に含まれるアミラーゼを増やしてあげる事が必要となります。

栗は、冬の間に糖を作るために必要なアミラーゼを増やします。
春の発芽に備える性質を利用したものです。

冷蔵庫に入れることによって、栗に寒い冬だと勘違いさせて、大量のアミラーゼを作らせてでんぷんを糖に変えさせます。
そうすると、どんどん甘くなります。

冷蔵庫など低温環境にしておくと、少しずつ糖度を増していき4~6週間ぐらい経った頃には、もとの3倍ぐらいの糖度になっていきます。

しかし、その後は少しずつ糖度が下がり始めてしまいます。
糖度が最も高い状態で冷凍保存すると、その状態を保つことができるので甘くなった栗を食べることができます。

拾ってきてすぐに食べたいところをぐっと堪えて、甘くて美味しくなった頃を見計らって食べて下さい。

まとめ

栗って美味しいんですけど、剥いたりするのがめんどくさいので遠ざけていました。

ただ、拾った栗をそのままにしておいて腐らせてしまうのは勿体ないですよね。
大変な後には、ご褒美が待っていると思えば乗り切れるかもしれません。

今年の秋は、一度は栗ご飯が食べたいです。

秋と言えば美味しいのは栗だけではありませんよ。
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