埼玉県の川越市にある川越大師・喜多院は初詣の名所です。
お正月の参拝客数は埼玉県内で2番目か3番目に多いお寺です。
どうしてもお正月三が日が混雑します。寒い中行列に並びっぱなしで小一時間といったこともめずらしくありません。
風邪をひかないような暖かい格好でお出かけしてください
川越市街は古い街並みが残り小江戸と呼ばれたりします。それだけに、道が混み入っていて一方通行も多めです。
できればマイカーではなく公共交通機関を利用し、三が日が過ぎた4日以降に参拝するのがオススメです。
喜多院の見所や交通規制、混雑を避けるには何時ごろに行けば良いのかについてご紹介します。
川越大師と呼ばれ親しまれる喜多院
喜多院の歴史は古く、奈良時代から続くという説もあります。
天海大僧正という人がいたころに喜多院と名を変えたそうです。
天海大僧正は徳川家康公の顧問役として歴史小説などにも登場する長寿のお坊さん。
徳川家康公もたびたび川越を訪れ、天海大僧正と宗教政策について話し合ったとされます。
また、それ以前の永仁4年(1296)に慈恵大師が祀られたという歴史があり、川越大師と呼ばれるようになりました。
毎年、1月3日には「初大師 だるま市」が行われます。
江戸城の一部建造物を移築された経緯があり、関連した重要文化財が多いことでも知られています。
見どころ満載!喜多院の建物のほとんどは重要文化財
喜多院には国指定重要文化財として「徳川家光公 誕生の間」、「春日局 化粧の間」など所蔵されています。
また、五百羅漢像というのがあって、川越市随一の観光名所となっています。
五百羅漢像には文字どおり500体以上の石像が並んでいます。
天明2年(1782)から文政8年(1825)の約40年あまりの間につくられたそうです。
石像はお地蔵様ではなく、羅漢(らかん)様と言、みな表情が様々で、笑ってたり寝てたり落ち込んでるように見えたり二人で会話してたり・・・とある意味フォトジェニックな様子を見ることができます。
深夜にこっそり羅漢様の頭をなでると一つだけ必ずあたたかいものがあり、それは亡くなった親の顔に似ているという言い伝えもあるそうです。
これらの文化財拝観コースも喜多院の目玉ですが、初詣シーズンの12月25日から1月8日まではお休みです。
通常時に五百羅漢像や文化財を拝観する場合は拝観料が必要です。
拝観料は大人400円、小人200円となっていて、行事によっては中止される日もあるとのことです。
このお休み期間中に初詣に行く場合は周囲から眺めるだけということですね。
五百羅漢像を観たいと思ったら、あらためて別の日に訪れてみましょう。
家族そろって喜多院での初詣、混雑が少ない日時とは?
喜多院では1月3日に「初大師 だるま市」が行われます。
なぜ1月3日かというと慈恵大師が涅槃に迎えられた(亡くなった)のがこの日だったからだそうです。
露店もたくさん並びます。
そしてこの日は周囲がとても混雑します。喜多院周辺では9:00〜18:00まで交通規制で車が入れません。
喜多院西側に明星駐車場というのがあり、普段は133台停めることができますが、だるま市の日は閉鎖されているので注意してください。
かわりに臨時運行のバスが出ていたりします。
川越駅前からは喜多院行きの東武バスが臨時運行され、逆に小江戸巡回バスは喜多院周辺に停車しないなど、通常とは異なるのでこの辺も注意が必要です。
車で行くなら少なくとも1月3日は避けたほうがいいかも。
初詣が目的でだるま市はまた別の機会で良いといった場合も別の日を狙いましょう。
年越しから正月の本堂参拝時間は…
元日〜3日は7:00〜16:30
4日〜7日が8:00〜16:00
1月8日以降は9:00〜16:00
家族連れでなるべくスムーズに参拝したい場合、狙い目は朝7:00〜9:00、夕方15:00〜16:00ごろでしょう。
初詣の時期は、当然ですがお昼前後に多くの人が集まります。
トイレなども混み合いますので、お昼前後をはずして行くのがやはり一番良いでしょう。
喜多院は通常時9:00ごろの開扉ですが、お正月三が日だけ7:00から入れるのはあまり知られていないかもしれません。
そうなると9:00ごろから行列が出来始める可能性が高いので、朝早くの参拝がベストかなと思います。
まとめ
小江戸巡回バスは川越駅西口から出発し、西武新宿線本川越駅を経由して3つめの停留所で喜多院に到着です。
バスを使わず各駅から徒歩で行く場合は20分程度かかります。
歩くとちょっと遠いかもしれません。
いずれにしてもお正月三が日は、参拝が終わるまで時間がかかります。
お出かけになる際は防寒を心がけて、気をつけてお参りください。
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